水晶とは?
水晶とは、石英の主成分である二酸化ケイ素が六角柱のような形に結晶し、透明感が高いものをいいます。古来、水晶は水の精の化身だと考えられていたため、水精という名前が付けられていました。英語では、クリスタルといいますが、これは氷や氷のような物質という意味の言葉が語源だとされています。現在では、水晶のことをクォーツと呼び親しまれています。このほか、クリスタルクォーツやクリアクォーツ、ロッククリスタルなどの名前でも呼ばれています。
水晶の意味
水晶は、調和の力を持つ石なので水晶初心者や、様々なクォーツを持つ人など様々な人をサポートする石として大切にされています。水晶には、浄化や願掛け、利運といった意味があります。
水晶の効果
水晶は、調和の力を持つ石なので水晶初心者や、様々なクォーツを持っているなど様々な人をサポートする石として大切にされています。また、ヒーリング作用があるめ、身につけたりそばに置いたりすることで、様々な効果を与えることが出来ます。
・効果①:潜在能力を引き出し、直感力や想像力などの力を高める
・効果②:精神面や体調面において、癒やしたりエネルギーを与えてくれたりする
・効果③:願いが叶ったり幸運が舞い込んだりと嬉しい出来事を呼び寄せてくれる
水晶とクリスタルの違い
水晶を表わすときに用いられていたクリスタルの本来の意味は、結晶です。
現在、水晶は英語でクォーツといいます。クォーツを和名にすると石英です。日本では、石英の中でも透明度が高いものを水晶としており、石英と区別して呼ぶことが多いのですが、英語では同じ意味合いで使われます。
水晶と石英は、二酸化ケイ素の結晶から出来ています。二酸化ケイ素の結晶から出来ているという意味では、水晶とクリスタルは同じものと考えられます。ですが、クリスタルは二酸化ケイ素の結晶だけを表わす言葉ではありませんので、水晶とクリスタルは違うものということになるのです。
水晶の種類を内包物別に紹介
水晶が出来るまで長い期間に水晶とは別の異なる物質や液体、気体のようなものが含まれたり、ゆがみや割れのような傷が付くことがあります。この物質や傷のことを、インクルージョン(内包物)といいます。
このインクルージョンは、傷や混じり物というマイナスのイメージで使われることもありますが、内包物がある水晶こそ天然のものの証だとされています。それでは、ここで内包物別に水晶の種類と名前をまとめましたのでご覧ください。
ルチルクォーツ
ルチルクォーツは、中にルチルが含まれている水晶のことをいいます。針状のインクルージョンは、金色や赤茶、シルバー、ピンクなど様々な色があります。
レインボー水晶
虹入り水晶とも呼ばれます。水晶内部のひびが入った部分に光を当てることで起こる光の屈折と反射の影響で、虹色の輝きを見ることが出来る水晶です。
ストロベリークオーツ
苺水晶ととも呼ばれています。グーサイト(針鉄鉱)やレビドクロサイト(鱗鉄鉱)のどちらか、または両方が含まれている水晶です。これらのインクルゲーションが含まれることによって、ピンク色や赤褐色、オレンジ色のような美しい色合いになります。
クラック水晶
クラック水晶は、水晶全体が白く見えるようになるほど、細かいひびを入れた状態の水晶のことです。このクラック水晶は、身につけることで汗や油分がクラックに入るため、クラックの見え方が変わって来るという特徴があります。
ファントム水晶
ファントム水晶とは水晶の中に多くの山が存在しているかのように見える水晶のことをいいます。
星入り水晶
星入り水晶はホランダイト鉱入り水晶と呼ばれています。水晶の中にホランダイト鉱が星のような形でインクルージョンされており、ホランダイト鉱は黒っぽい紺色の小さめの星型をしています。また、アクチノライトが入っている水晶もあり、色は黒っぽい緑色、小さな星から大きな星まで様々な大きさになります。
ガーデン水晶
ガーデン水晶は、庭にある土や苔がそのまま中に入ってしまったようかのように思わせる水晶です。水晶の中に庭園があるかのように感じさせるのは、緑泥石や石英のような深緑色や、赤茶色、灰色など庭の色を連想させる色の粒子が含まれているためです。
水晶in水晶
水晶in水晶は、貫入水晶としても知られています。水晶の中に水晶が入っている状態の水晶です。水晶が形成されていく過程で、別の水晶を取り込んでしまったために出来るインクルージョンとなります。
内包物以外の水晶の分類方法
ここまで、内包物別に水晶の種類を紹介してきました。水晶を種類別に分ける方法は、内包物だけではありません。次は内包物以外の方法で、水晶を種類別に分けるやり方をお伝えします。
色による分類
内包物別以外で水晶を種類別に分けるやり方の1つ目は色による分類です。
・ロッククリスタル(白水晶・水晶):無色透明。水晶の中で最も有名な水晶
・ミルキークォーツ(乳石英):薄い乳白色
・アメジスト(紫水晶):淡いライラック色から濃い紫色まで様々な色合い
・ローズクォーツ(紅水晶):綺麗な薄紅色やピンク色、赤紫
・スモーキークォーツ(煙水晶・茶水晶):透明感のある優しい茶色から黒っぽい茶色
・シトリン(黄水晶):少し色褪せたような雰囲気のブラウンイエロー
・レモンクォーツ:綺麗な黄色を発色
・タンジェリンクォーツ:水晶の表面はオレンジ色。水晶の中は透明
・アメトリン:アメジストの紫色からシトリンの黄色に変化する途中の状態のもの。紫と黄色の両方の色が存在する
・レッドクォーツ(赤水晶):赤い色を発色している
・モリオン(黒水晶):白水晶が放射能の影響下で黒く発色
形による分類
2つ目の水晶を種類別に分ける方法は形になります。
・ポイント(単結晶):単体の結晶。またはクラスターから分けられた結晶の中のひとつ
・クラスター(郡晶):複数の単結晶クリスタルが集まって出来た結晶
・レーザー型:細長い結晶のこと。先に行くにつれてより細くなる
・レムリア型:レーザー型のように細長い。水晶が成長する際に付く成長線(条線)がある。色は薄桃色
・キャンドルクォーツ:単体の結晶の周囲を細かな結晶が成長しながら取り囲んでいる状態。まるで、火の付いたキャンドルの蝋が溶け、垂れているように見える
・エレスチャル(スケルタスクォーツ・骸骨水晶):幾つもの小さなクリスタルが重なり、表面がでこぼことしている不思議な形の水晶
・両錘(ダブルターミネーテッド・ダブルポイント):一般的な水晶は片方の先が鋭くなるのに対し、両方の端が鋭く山の頂上のような形が形成されている
・ファンデーン水晶:内部に見える糸や紐のような筋を境に左右対称に成長した結晶
・ハーキマー水晶:ダイヤモンドのような形や輝き方をしている水晶
・カテドラル水晶:ゴシック式の尖った塔がたくさん並んで出来た建物の形に似ている水晶
・セプタークォーツ(松茸水晶):軸になる水晶の上にキノコの傘のような形状で別の結晶が成長した水晶
天然水晶と人工水晶の見分け方
一見すると見分けるのが難しい水晶ですが、天然水晶か人工水晶かを自分で見分ける方法があります。こちらに簡単に見分ける方法を紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
・見分け方①:触る
天然水晶はひんやりと冷たさを感じるのに対し、人工水晶は熱伝導します。そのため、気温や人工水晶にふれている物の温度が上がれば、同じように人工水晶の温度も上昇します。反対に、天然水晶は熱を逃がす作用があるため、即座に冷えるという特徴があります。
・見分け方②:重さ
天然水晶は人工水晶と比べて重量感があります。同じくらいの大きさの水晶で比べた場合、ずっしりと重たさを感じる方が天然水晶だということになります。
・見分け方③:硬さ
天然水晶と人工水晶では硬さが異なります。鉱物の硬さの表わす数値のモース強度で表わすと、天然水晶は7、ガラスのような人工水晶は4、硬いと有名なダイヤモンドは10となります。この硬さの違いを確認する場合、ナイフなど鋭利な物でひっかいてみると分かります。天然水晶は強度があるので傷が付きにくく、人工水晶はひっかき傷がついてしまいます。
・見分け方④:氷を使う
見分け方①の応用編です。大きめの氷の上にそれぞれの水晶を乗せ、30分ほどそのままにしておき、氷が早く溶けた方が熱が伝わりやすい人工水晶となります。
水晶の種類を内包物で分類してご紹介のまとめ
- 水晶には、浄化や願掛け、利運といった意味がある
- 水晶は内包物や色、形などで水晶の種類別に分けることが出来る
- 天然水晶と人工水晶を見分ける方法は、触ってみたり重さを比べたり、硬さや氷を使うというやり方がある