内省的な性格ってどんな人?
内省的とは一体どんな性格の人のことを指して使われるのでしょうか。
性格の特徴や、間違えやすい読み方などを調査し、いくつかまとめました。
「内省」の意味とは
「内省」の読み方は「ないせい」です。「ないしょう」とつい読みたくなってしまいますが、間違いです。
意味は読んで字の通り「内面を省みる」ことを意味しています。
つまり、自分の内面や、今までの言動や感情などに関して自分で振り返り、自分の中で完結させることのできる人のことを言います。
「内省的」以外にも「自己内省」という言葉も存在し、読み方は「じこないせい」であり、意味は同じです。
「内省」の使い方
あまり聞きなれない言葉ですが、使い方はいたってシンプルで、決して難しくはありません。
「営業部の○○さんってとても内省的な人じゃない?」
このような使い方で大丈夫です。内省的という言葉は悪い意味の言葉に感じるかもしれませんが、必ずしも悪口というわけではありません。
この例文にはどんな意味が込められているのでしょうか。この例文の意味は後で説明します。ぜひチェックしてみましょう。
「内省」と「反省」の違いとは
「内省」とは「自分の言動や感情を振り返ること」という自分の中で物事を完結させるという意味を持っています。
ですが、「反省」は、「自分自身の言動を省みて、周囲の人に何がいけなかったのか伝えるための考え方」であり、内省は自分の中に留めておくもの反省は周りに伝えるものです。
内省的な性格の人の6つの特徴
内省的な人の性格を6つご紹介します。
どんな特徴があるのか徹底的にみていきましょう。
内省的な人の特徴①自信がない
自分を見つめすぎるあまりに悪いところばかりが目に入ってしまうと言う欠点があります。
自分のいいところも、もちろん理解しているつもりなのですが、ついつい悪い部分に目がいってしまうようです。
そのため、なかなか自分に自信を持つことが出来ず、ついついマイナス思考に陥ってしまいがちです。
周囲の人から見ると悪い部分はさほど無いようにみえるのですが、自分では過度に意識してしまう傾向にあります。
内省的な人特徴②向上心が高い
現状では満足できず更なる高みを目指して物事を考える人が非常に多く、自分で限界を決めてしまうことはかなり少ないです。
そのため、他の人と比べて向上心がとても高い傾向にあります。
また、自分には達成できないような高すぎる目標を立てたり、無理やり実行しようとしてしまうようなことは決してありません。
自分自身には何ができて何ができないのかがしっかりと分かっているため、目指している目標に向かって今何をするべきかきちんと考えることが出来ます。
その結果一つ一つステップを踏み、成果を出すことができます。
内省的な人の特徴③不安を抱えがち
向上心があり、自分のことを良く分かっているのですが、不安を人一倍感じやすいという欠点があります。
また、内省的でない人より、自信を持つことが出来ずどうしても不安が頭を過り、さまざまな物事で尻込みしてしまうこともあります。
不安を抱えすぎるあまりに自分自身の活動を狭めてしまわないように注意が必要です。
内省的な人の特徴④几帳面
物事に対してとても丁寧で几帳面な性格を持っています。
常に自分の行動を省みて生活をしているため、他人に不愛想な態度を取ったり怒ったりなど失礼な対応をすることもありません。
内省的な人は物の貸し借りでも几帳面で丁寧な性格が表れるため多くの人から好かれやすく、自然と人が集まってくるでしょう。
内省的な人の特徴⑤深く物事を捉える
内省的な人は一つの物事をしっかり考えることができ、奥深くまで思考を巡らせることを得意としています。
そのため、勉強や仕事などの吸収が内省的でない人よりかなり早く、吸収し生かせるという特徴があります。
その反面、一つの物事を見る時間が長すぎるという難点もあります。
内省的な人の特徴⑥自分を大切にできる
自分のことを良く分かっていることが最大の魅力であるため自分を大切にすることができます。
マイナス思考であり、自信のない内省的な人は自分がどのポイントで傷ついてしまうのかをより正確に把握しています。
そのため、他の人が知らず知らずのうちに失礼な言動をとっても、どこまでなら自分を傷つけずに済むのかその限度が分かっているため、あらかじめ自分を自然と守ることができます。
「営業部の○○さんってとても内省的な人じゃない?」の意味合い
先程冒頭で「営業部の○○さんってとても内省的な人じゃない?」はあながち悪い表現として使われてはいないと述べましたが、①~⑥「内生的な性格」の特徴を踏まえると、
「営業部の○○さんってとても几帳面で思慮深い人だよね?」
「営業部の○○さんってとても向上心を高く持っているよね?」
といった意味になります。
悩んでいるときにピッタリの内省的な音楽とは?
内省的な音楽は悩んでいるときにぴったりです。
「内省的な音楽」というジャンルは明確に定義があるわけではないため、人によって解釈はさまざまです。
内省的な音楽を作り上げているバンドとしてよく挙げられるのはNON'SHEEP、People In The Box、The Novembers、Art-School、Plastic Treeなどです。
内省的な音楽と言われるものの多くは廃墟のような儚さと歴史を感じるような幻想的な世界観を持っています。
内省的なロック音楽の例を紹介
Pay money to my pain 「HOME」
内省的な音楽は実際に聴いてみるのが理解する近道でしょう。
Pay money to my painは、バンドが手掛ける楽曲の歌詞がすべて英語という日本を代表するロック、メタルバンドです。
Plastic Tree「リプレイ」
Plastic Treeは日本のヴィジュアル系ロックバンドであり、音楽評論家である市川哲史から「内向的な世界観」と「UKロック的なサウンド」が特徴だと評価を受けています。
内省的という言葉は悪い意味ではない!
「内省的」という言葉は自分のことをしっかりと見つめられている人を指しているため、悪い意味の言葉ではありません。
ネガティブですぎる性格ですが、内省できない人より自分を理解しており几帳面で、向上心が高い傾向にあります。
そのため、内省できない人から憧れられるような部分がとても多く、自分自身を省みることが出来ることを誇りに思いましょう。
ネガティブな思考になってしまい悩んでしまったときは内省的な音楽を聴いてすっきりしましょう。
内省的な人の特徴と「内省」の意味や使い方のまとめ
- 「内省的」の読み方は「ないせいてき」
- 意味は、自分自身を省みること
- 決して悪い意味の言葉じゃない