地球の大きさはどのくらい?【直径・質量・面積】
地球は太陽から数えて3番目の惑星であり、月という衛星を有しています。
私たちの暮らす地球の大きさはどれくらいなのでしょうか? 地球の基本情報を見ていきましょう。
直径(赤道直径):12,756キロメートル
質量(地球の重さ):5.974×10の24乗キログラム
面積(地球の広さ):5.10×10の8乗平方キロメートル
宇宙の面積に比べたら小さいものですが、私たち人類にとっては非常に大きな惑星です。
太陽系では地球は何番目の大きさ?
太陽系の惑星は、水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星と8つあります。
地球はこの惑星の中で何番目の大きさなのでしょうか?
地球は8惑星のうち、5番目に大きい惑星です。
小さい順に並べると、水星>火星>金星>地球>海王星>天王星>土星>木星、となります。
そもそも地球の大きさの定義は?
そもそも、「地球の大きさ」の定義は何通りもあります。
地球の大きさとは、測量方法や考え方、あるいは使用目的によっていろいろな意味に捉えられるからです。
地球の大きさを表現する際には、ジオイド(平均海水面を大陸まで延ばした仮想の地球表面)を測地測量に用います。しかし、ジオイドを用いると計算が複雑になるため、ジオイドに似ている回転楕円体を用いて地球の形や大きさを表します。
回転楕円体は、地球楕円体とも呼ばれます。数ある回転楕円体の中でも、測量や地図作成の際にそれぞれ基準とする回転楕円体のことを準拠楕円体と呼んでいます。世界的によく用いられる準拠楕円体としては、「GRS80楕円体」が知られています。
このGRS80の定義に則って算出すると、地球の赤道半径は6378,137㎞となります。だだし、前述した通り、測地測量の基準となる考え方によって「大きさ」は一定ではないので、この地球半径の数値を覚える必要はないとされています。
また、「1キロメートルの基準は、赤道から北極までの長さの1万分の1」と決められた「メートル法」があります。そのためメートル法の基準から考えれば、地球の円周と半径は簡単に概算できます。
北極・南極を通る地球の円周(極周長)は、10,000㎞×4=約40,000㎞。直径×円周率が円周ですから、極周長を円周率で割れば直径が出ます。よって地球の半径は、40,000㎞÷3.14÷2≒約6,400㎞です。
もう少し詳細な計算をすると、地球の数値は「半径6,375㎞」「極周長40,075 ㎞」「赤道周長39,941 ㎞」になりますが、地球の広さを求めたいときなど上の概数を使うと簡単です。
地球の直径の計算方法
上の章で説明した通り、世界的によく用いられているGRS80の定義による数値では、地球の赤道半径は6,378㎞です。地球の直径は、この半径を2倍すると算出されます。
6,378㎞×2=12,756㎞
となり、地球の直径は約12,756㎞になります。
地球の直径は「赤道」方向と「北極・南極」方向で異なる
地球の直径は「赤道」方向と「北極・南極」方向で異なる数値が出ます。
これは、地球が南北に少し潰れたような形状だからです。赤道周長は、北極・南極を通る極周長よりも少し長いので、赤道を用いて計算すると、地球の直径は少し長くなります。
赤道での直径は約12,756㎞、それに対して北極・南極方向では約12,714㎞と42㎞の差が出てしまいます。
ちなみに、私たちは地球を地球儀のような完全な球体と思いがちですが、実際はもっとデコボコした形状です。そのため、地球の直径として出された数値はあくまで基準と考えたほうがいいでしょう。
しかし、おおよそとはいえ私たちは非常に大きな惑星に乗って暮らしていることは、興味深い事実なのです。
地球の直径・質量・面積のまとめ
- 地球の直径は約12,756キロメートル、質量は5.974×10の24乗キログラム、面積は5.10×10の8乗平方キロメートルとなる。
- 地球の直径は、GRS80で定義される半径6,378㎞を2倍すると算出できる。
- 地球の直径は、赤道方向と北極・南極方向で長さが異なる。