2024年世界ランキングで見る日本人平均IQ１位！IQテスト方法、天才のIQとは

IQとは、知能レベルを数値化して示す「Intelligence Quotient」の頭文字をとったもので知能水準を示す数値です。
IQが高いと「頭が良い」といわれていますが、IQにおける「頭が良い」という概念と「学校の成績が良い」「会話がスピーディー」「文章能力がある」「創造性がある」「器用」などといった一般的に「頭が良い」とされる概念は、必ずしも同じではありません。

学校の成績は、ある程度勉強量や集中力の違いに左右されますので、クラスで成績が低い方であってもIQの高い人はいます。IQが高いものの成績が低い人が何かのきっかけで勉強に目覚め、クラスでトップに躍り出ることは良くあることです。

同じように、会話力や文章能力、創造性なども習慣や興味のもち具合で能力が向上しますので、能力が高いからと言ってIQが高いとはいえないのです。

IQとはグループの中でどのレベルの知能であるかを数値化したものですが、IQが高いほど知能が発達しており、反対に極端に低い人は場合によっては知的障害の可能性も否定できません。
発達障害のある人は特徴的な知能の発達を見せることがありますので、発達障害の診断に知能検査を用いることがあります。
IQの高さは、これまで生まれもった知能指数は生涯変わることはないと考えられていました。しかし、近年脳科学の発達により、能の変化とともにIQも変わってくることがわかっています。
米国の実証研究では、子供の頃のIQは生活環境に影響を受けやすく、大人になってからは親（遺伝子）の影響が強いとされています。

1910年代、ドイツの心理学者のウィリアム・スターンがブレスラウ大学で知能テストのスコアの算定方法を考案した際に使用され、知能テストの結果で得られた精神年齢を生活年齢で割った値を「知能指数」と定義。 算出した指数に100をかけた値がIQスコアとなります。
●計算式「精神（知能）年齢÷生活年齢（実年齢）×100」

近年では、IQは同年齢のグループ内で他者と比べた際の一般的な知能を示すための指標として使われ
るため、以下の計算式が扱われます。
●計算式（個人の得点−同じ年齢集団の平均）÷（［15分の1または16分の1］×同じ年齢集団の標準偏差）+100
 

IQの100は、IQテストの平均を意味します。
知能指数のテストを受けてIQが判断されますが、知能指数を調べる目的によっては、IQの数値を知るだけでは目的を知る判断材料として乏しいでしょう。

一般的に知能テストは小学校の低学年で行われることが多く、子供の能力を知り授業の参考にされますが、テストを受けるグループにより結果にばらつきがあるため、グループのばらつきを数値化（標準偏差）して参考にし判断されます。


IQ数値は100が基準値。
85〜115が平均値で、115以上だと「IQが高い」。
120～129が優秀、135以上がきわめて優秀。

IQの平均値は100であり、85–115の間に約68%の人が収まり、70–130の間に約95%の人が収まると言われています。
知能検査は主に3種類ありそれぞれに特徴があるのですが、一般的に用いられているウエクスラー式知能検査で説明しますと、「平均値が100で、標準偏差が15」となっています。
これは、「IQの平均から前後15までは平均値」という意味です。
つまり、ばらつきを計算するとIQの数値が85～115までが平均値であるという意味になり、IQの平均値とされる85～115の間にはおよそ70％の人が含まれ、およそ2％の人はIQ135以上とされます。

110から130の人は優秀な傾向で、130を超えると「非常に知能が高い人」と判断されます。
いわゆる天才と呼ばれる人は、IQが130以上の場合が多いようです。

日本人の平均IQは100です。
ただし、この100という数字は日本人の平均知能を100として計算されたものですので、世界から見た日本人のIQ数字は変わってきます。

白人男性のIQテスト平均をIQ100とした場合の日本人のIQは、105です。
世界の中で日本人のIQがどのレベルなのか、ランク10位まで見てみましょう。

1. 香港　　　　　（国民平均のIQ:107）
2. 韓国　　　　　（国民平均のIQ:106）
3. 日本　　　　　（国民平均のIQ:105）
4. 台湾　　　　　（国民平均のIQ:104）
5. シンガポール　（国民平均のIQ:103）
6. オランダ　　　（国民平均のIQ:102）
7. イタリア　　　（国民平均のIQ:102）
8. ドイツ　　　　（国民平均のIQ:102）
9. オーストラリア（国民平均のIQ:102）
10. スイス＆スウェーデン（国民平均のIQ:101）

IQは、様々な要因に影響を受ける複雑な概念であり、単純な数値で表すことができるものではありません。また、IQは人々の能力を測るための1つの指標であるとされていますが、人間の能力や才能を完全に測定することはできません。

さらに、IQテストのスコアは、年齢、性別、教育、文化的背景など、多くの要因によって影響を受けます。そのため、特定の年齢や集団における平均IQスコアは、研究によって定められることがありますが、それでも限定的な結果にすぎません。

個々の人々をIQスコアで評価するのではなく、人々の多様な能力や才能を尊重し、それぞれが最大限に生きることができるような社会を目指すことが大切です。

「東大生のIQの平均」について。
一般的に、東京大学の学生は高い教育レベルを有することが期待されており、高いIQを持っていると考えられています。東大生の平均IQはいくつからと気になる人のためにお知らせしますと、東大生の平均IQは120といわれています。

では秀才といわれるのは、IQがいくつからでしょう。
IQ120以上は秀才いわれていますので、標準以上のIQをもち志高く努力次第では、東大に合格することも可能な範囲といえます。

IQがいくつから天才といわれるのか気になるところですが、一般的にはIQ140以上で天才の領域とされています。
しかし、IQが非常に高くても知能分野の発達度合いで特徴はいろいろです。
大人用知能指数テストWAISでは、4つの知能領域に分けてテストが行われますので、知能領域ごとの発達度を知ることができます。
IQが天才的数値でも、点数が低い領域をもっている可能性があり、得意・不得意分野として特徴が現れます。
優秀で評判の大学教授の文章が、大人の文章と思えない稚拙な文章だったという笑えない話もあります。

IQテストでポピュラーなのが日本や欧米でよく用いられるウエクスラー知能検査で、大人用ではWAIS、子供用ではWICSが用いられます。

WAISやWICSは、検査項目が多く2～3時間ほどの時間をかけて、「言語理解・作業記憶・知覚統合・処理速度」の4つの知能領域を科学的に測定します。正確な診断ができることから、発達障害の検査などで多用されます。

IQテストには、他にも「K-ABCテスト」や「スタンフォードビネー」などのテストがありますが、日本ではほとんど用いられていません。

参考動画　IQがあるとできる人間活動