座高が高いから足が短いは間違い!足の長さは股下を測ろう
よくある勘違いなのですが、身長から座高を差し引いて足の長さを算出する、というのは間違いです。この計算ですと、お尻が肉厚な人は足が短いことになってしまいます。では座高とは何なのでしょうか。またそもそも足が長い基準とは何なのかも合わせてお伝えしていきます。
座高とは
座高とは、頭部上端から腰掛けの座面までの高さを計測した数値です。一昔前までは毎年学校の健康診断で計測されていました。ではそもそも座高とは何のために計測され、どのような意義があったのでしょうか。
測定が開始されたのは明治の頃ですが、昭和の時代に全国的に実施されるようになりました。当初は脳や心臓などほぼ全ての臓器が存在するため「胴長は健康」と考えられていたようです。また、発育や体型の変化の推移を比較したり、臓器等主要部の発育の評価をしたり等の意義はあったようです。
しかし、その数値はほとんど現場で活用されておらず、平成27年度以降は座高の計測が削除されました。発育の評価には身長と体重の成長曲線を使うことで補えられると考えられたためです。
現在、座高を計る機会はほとんど無くなったと言って良いでしょう。
日本人の平均座高
日本人(成人)の座高の平均は、身長のおよそ 53% ~ 55% といったところのようです。具体的には、身長 170cm の人の座高を計算するとおよそ 90cm ~ 94cm ほどとなります。男性女性を問わず、身長と座高の比率は大体このあたりの数値が平均のようです。
日本人の股下の平均値を男女別に紹介
では、足の長さとは具体的にどの部位を指すのでしょうか。足の長さは、股下と呼ばれる足元から恥骨までの距離を指します。人体の構造上男性と女性では恥骨の形状も違っているため、股下を計測するときのイメージは床から内ももの付け根のあたりまでで間違いないでしょう。
計測の仕方は、股に本などを挟んで床の前に立ち、壁にその本をきちんと直角になるように押し当てます。股側の位置に印をして、印から床までの距離を測ります。1人で計測すると挟んでいた本などが動いてしまい、計測しにくいので家族や友人などに手伝ってもらうと良いでしょう。
若手社員
股下の正しい測り方についてはこちらの記事をご覧ください!
男性の平均値【身長別】
それでは、一般的な男性の身長別股下の平均値をご紹介したいと思います。後ほどお伝えしますが、股下の一般的な比率を 45.5%として計算しております。(日本人の一般的な股下平均比率は 45%前後です。最近の男性は少し長めの傾向にあるようです。)
※自分の股下の比率を知りたいときは 「股下÷身長×100」で算出できます。
身長 | 股下 | 身長 | 股下 |
161cm | 73.3cm | 171cm | 77.8cm |
162cm | 73.7cm | 172cm | 78.3cm |
163cm | 74.2cm | 173cm | 78.7cm |
164cm | 74.6cm | 174cm | 79.2cm |
165cm | 75.1cm | 175cm | 79.6cm |
166cm | 75.5cm | 176cm | 80.1cm |
167cm | 76.0cm | 177cm | 80.5cm |
168cm | 76.4cm | 178cm | 81.0cm |
169cm | 76.9cm | 179cm | 81.4cm |
170cm | 77.4cm | 180cm | 81.9cm |
女性の平均値【身長別】
男性と同様に平均的な股下の数値を計算した表です。女性の方が若干短めの傾向があるようなので、平均値として股下比率を 45%として算出しております。
身長 | 股下 | 身長 | 股下 |
151cm | 68.0cm | 161cm | 72.5cm |
152cm | 68.4cm | 162cm | 72.9cm |
153cm | 68.9cm | 163cm | 73.4cm |
154cm | 69.3cm | 164cm | 73.8cm |
155cm | 69.8cm | 165cm | 74.3cm |
156cm | 70.2cm | 166cm | 74.7cm |
157cm | 70.7cm | 167cm | 75.2cm |
158cm | 71.1cm | 168cm | 75.6cm |
159cm | 71.6cm | 169cm | 76.1cm |
160cm | 72.0cm | 170cm | 76.5cm |
足が長い人の代表「モデル」の股下は?
足が長い人の代表は、やはりモデルさんでしょう。モデルさんの気になる股下はどのくらいでしょうか。
藤原紀香さんは 身長 171cm 股下 88cm あるそうで、平均より約 11cm長いです。ローラさんは 身長 165cm と小柄ながら 股下は 83cm あるそうで、平均よりも約 8.7cm長くなっています。
股下の長さより股下比率が重要
股下比率とは、身長に対する股下の割合のことを言います。実は日本人は足が短いと思いがちですが、身長に対する足の割合という点で考えると欧米人とそれほど変わらないことがわかります。「身長が高い=足が長い」ではなく「身長が高い=全体のパーツが大きい」というほうが正解です。
もちろん身長が高く細身の体型であれば、視覚的な効果で実際よりも足が長く見えるというのはありますが、足が長い基準は股下の比率と考えて良いでしょう。
ちなみに日本人の平均股下比率は 45% 前後です。これよりも割合の高い方は、足が長いといって良いでしょう。モデルさんなんかですと、47%以上あるようです。先にご紹介したモデルさんで股下比率を計算すると、藤原紀香さんが 51.4%、ローラさんが 50.3% となります。
股下・座高の平均値のまとめ
今回は数値を具体的に使用してお伝えしてきましたが、実際のところ足の長さだけにフォーカスするよりも全体のバランスの方が重要だと考えられます。上で少し触れましたが細身の人の方が足が長く見えるといった視覚的効果もあるため、着る衣服や靴などを工夫することで長く綺麗な足に見えるものです。
また平均値と比べるということは他人と比較するということです。他人と比較して自分は足が短い、などと腐らず、それもまた個性と捉えて前向きに自分らしい見せ方を思い切り楽しんでいただけたらと思います。