股下とはどこからどこまで?
股下とは、脚の付け根から足の裏がついている床の上までの長さのことをいいます。
経済産業省の資料に主要寸法項目の年代別平均値があり、資料によると、股下は股下高という名称で表わされており、床面から恥骨下肢遠位端までの鉛直距離のことをいいます。
- 恥骨下肢(ちこつかし):恥骨とは、骨盤を形成している骨の前下部を閉めている骨のことをいい、恥骨下肢とはその下の方の骨の部分のこと。
- 遠位端(えんいたん):遠くの端の方にあるという意味。
これらの二つの言葉の意味から、恥骨下肢遠位端とは、恥骨の最下部を表わしているということになります。
パンツを選ぶ際の股下
パンツを選ぶ際の股下とは、股の縫目のところから裾までの長さのことをいいます。
裾は、パンツの種類によって格好がよいと感じる長さが変わってきます。したがって、パンツの種類によって股下の長さも違ってきます。
パンツの裾の長さは好みによっても異なりますが、長さの目安としてアンクル丈やワンクッション、ハーフクッション、ノークッションと呼ばれる丈の長さがあります。このときのクッションとは、靴を履いて立った時に靴の上に出来るたるみのことをいいます。
*パンツスタイルには、膝丈などもありますが、今回は丈の長いパンツスタイルを基準としています。
パンツの裾の長さの種類
- ワンクッション:パンツの裾が靴の上部分に乗っており、深いたるみが出来ている状態。
- ハーフクッション:パンツの裾が、かろうじて靴にあたっているような状態。なんとなくたるんでいると感じる程度。
- ノークッション:パンツの裾が靴に触れていない状態。裾がくるぶしの辺りにくる。
股下の正しい測り方
自分の脚の長さがどのくらいなのか、自分の股下の長さを正確に知っておくことで、自分の脚の長さにあったパンツサイズを選ぶことが出来るようになります。
そこで、股下の正しい測り方について解説していきます。
股下を測るときに準備する物
- 準備する物①:本やCDケースのように四角くて薄い物または水の入った四角い500mlのペットボトル
- 準備する物②:付箋や鉛筆、シールのように貼ることで目印になる物や鉛筆など印を付けることが出来る物
- 準備する物③:メジャー
股下の測り方の手順
股下の測り方を解説します。これから紹介する測り方は一人でも出来る測り方となりますが、より正確さを求めたい場合は家族や友人などに手伝ってもらいましょう。
股下の測り方としては、立った状態で測るやり方と寝転がって行うやり方があり、パンツの股下を測るやり方も合わせて解説します。
立った状態での測り方
- 壁に対して真っ直ぐ立ちます。このとき、壁を向いた状態でも壁を背にした状態でもかまいません。自分で行いやすい向きで行ってください。
- 股下に本やCDケースを挟みます。
- 挟んだ本や床に対して、脚の付け根、恥骨下肢まで平行にあげていきます。
- 恥骨下肢まで持ち上げた本やCDケースを壁に対し直角にくっつけます。
- 壁にくっつけた本やCDケースの位置がずれないように気を付けながら、壁にくっついている本やCDケースの上の部分にシールを貼ったり鉛筆で印をつけるなどして分かるようにしておきます。
- 印を付けた所から床までメジャーで長さを測ります。その長さが股下の長さとなります。
横になって測る方法
- 床に仰向けの状態で横になります。このとき足は壁にくっつけておきます。
- 500mlの四角いペットボトルに水を入れたものを足に挟み、立った状態で計測するときと同じように股の付け根、恥骨下肢の部分まで持ってきます。このとき、立って計測する時と同じように本やCDケースでも股下を測ることも出来ますが、倒れたり傾きやすかったりと不安定になりやすいので注意が必要です。
- ペットボトルを置いた位置から足を付けていた壁の部分までをメジャーで測ります。
パンツの股下の測り方
- パンツの股下の長さを測る場合、まずは長さを測りたいパンツを平置きしスラックスをたたみます。
- 上になっている片方の足の部分を股下のところで折りあげます。
- 折っていない方の足部分を、股の付け根の縫い目から裾までをメジャーで測ります。
足の長さは「股下比率」で考える
股下比率とは、身長に対して足の長さがどのくらい占めているのかを知る目安になるものです。
股下比率の計算方法は(股下÷身長)×100です。
日本人の平均的な股下比率は45%とされています。ここで先ほど紹介した経済産業省の資料より、股下比率をまとめましたのでご覧ください。
【男性】
年齢(歳) | 身長(cm) | 股下(cm) | 股下比率(%) |
20~24 | 170.4 | 78.3 | 45.95 |
25~29 | 171.0 | 78.4 | 45.85 |
30~34 | 171.3 | 78.3 | 45.71 |
35~39 | 171.0 | 78.1 | 45.67 |
40~44 | 170.5 | 77.5 | 45.45 |
45~49 | 169.7 | 77.0 | 45.37 |
50~54 | 169.1 | 76.7 | 45.36 |
【女性】
年齢(歳) | 身長(cm) | 股下(cm) | 股下比率(%) |
20~24 | 158.2 | 71.8 | 45.39 |
25~29 | 159.0 | 72.3 | 45.47 |
30~34 | 158.4 | 71.6 | 45.2 |
35~39 | 158.5 | 71.6 | 45.17 |
40~44 | 157.9 | 70.9 | 44.9 |
45~49 | 156.2 | 69.9 | 44.75 |
50~54 | 155.5 | 69.3 | 44.57 |
この表からも、股下比率の平均が45%だということが分かります。自分の股下比率を計算してみたときに、45%以上の場合、日本人の中では足が長いということになります。
股下を正しく測って自分の足の長さを確認してみよう!
自分の股下の長さを知ることで、股下比率が分かり、自分の足の長さが長いのか平均的なのかを知ることが出来ます。
また、股下の長さを知ることで自分の足に長さに合ったパンツの裾の長さを決める事も出来ます。自分の足の長さが長いのか短いのか気になっているという方は、ぜひ一度足の長さを測ってみてはいかがでしょうか。
股下の正しい測り方のまとめ
- 股下とは、足の付け根から足の裏がついている床までの長さのこと
- 股下の長さは、本やCDケース、目印を付けるためのシールやメジャーがあれば自分で計測することが出来る
- 股下比率とは、身長に対して足の長さがどの位占めているのかを知る目安となり、計算方法は(股下÷身長)×100
- 日本人の平均股下比率は45%
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