バーターの意味とは?
バーターとは「物々交換」や「交換条件」を指す言葉です。
ビジネスシーンでは取引の際に、金銭ではなくサービスや物などの交換によって商談を進めていくことを指しています。
バーターの語源
バーターの語源には2種類あると言われており、ビジネスシーンとテレビ業界では語源が異なります。
バーターの語源
- 英語の「Barter」
- 日本語の「束(たば)」
ビジネスシーンで使われる「バーター」の語源は英語の「Barter(物々交換)」です。
しかし、テレビ業界で使用されている「バーター」は日本語の「束(たば)」が語源で、「束(たば)」を逆から読むことによって誕生した言葉だと考えられています。
業界用語で使われる「ザギン(銀座)」や「シースー(寿司)」などと同様に本来の単語を逆に読むことで誕生した単語はたくさんあり、その中の1つではないかといわれています。
バーターの使い方や用例
バーターはさまざまな業界で使用されており、業界によって若干意味が異なる特徴があります。
用例を用いてバーターの使い方をご紹介します。
物と物の取引「バーター取引」
バーター取引とは「金銭を使用せず、物と物で取引を行う方法」です。
プロゲーマー君
課長!A社とのバーター取引が成立しました!
課長
そんなバーターじゃ割に合わんだろ!
例文は会社同士でバーター取引をした際のものです。
金銭での取引ではなく物と物との取引のため、お互いの物の価値が一致していないとうまく交渉は進みません。
また、企業同士に権力差がある場合、権力が弱い会社は不利益を被ってしまうこともあるようです。
バーター取引の例
- 君の会社の製品を購入する代わりに、わが社のクーラーを購入して欲しい。
- 今回うちの課から5人派遣するから、うちの課が忙しいときは頼む!
- 今度焼肉奢るから、引っ越し手伝って!
バーター取引は企業同士の取引以外にも、社内での取引や身内での取引のことも指します。そのため、バーター取引は日常生活でも使うことが出来る単語でもあります。
広告業界で使われるバーター
広告業界で使われるバーターは「広告費用の代わりに、同等の商品を提供し広告枠を手に入れること」を指しています。
マイルド君
先方はバーターでの取引を希望しているそうです。
プロゲーマー君
そうか。考えてみるよ。
例文のように広告業界には広告費用を払うのではなく、同等の価値のあるものと交換することで広告枠を手に入れる方法があります。
テレビ業界で使われるバーター
テレビ業界で使われるバーターとは「抱き合わせ」という意味を持っています。
プロゲーマー君
佐々木くんのバーターでバラエティー番組に出演が決まったよ!
チャーリー
ありがとうございます!頑張ります!
例文のように、テレビ業界では売れている芸能人に売れていない芸能人を組み合わせることをバーターといいます。
売れてない芸能人を売り出したい事務所側と、売れているタレントを出演させたい番組側の利害が一致した形になります。
バーターと似た意味の表現
バーターと似た意味の表現には「抱き合わせ」や「トレード」などがあります。
抱き合わせとは「人気のあるものと人気のないものを組み合わせて取引すること」を意味しており、トレードとは「売買の取引すること」を意味しています。
バーターは使われる業界によって意味が違うことに注意
バーターとは「物々交換」や「交換条件」という意味を持った言葉です。
ビジネスシーンでは、物と物の取引を意味したバーター取引という言葉が使われており、会社同士の取引や社内での取引を意味する言葉です。
その他にもバーターはさまざまな業界で使われており、認知度が高くなっています。しかし、業界によって意味が異なるため使い方には注意が必要です。
バーターまとめ
- バーターとは「物々交換」や「交換条件」
- 語源は英語の「Barter」
- バーターの意味は業界によって異なる
- 似た意味の言葉は「交換条件」、「抱き合わせ」、「トレード」