「適時」や「随時」との違い
適宜と似た言葉があるので、間違えないようにしましょう。
適時とは
適時(てきじ)とは漢字の意味がそのまま表れており、適した時(タイミング)に行動をすることを指します。
適宜と違う点は、適宜が「時間に限ることなく行動する」を意味することに対して、適時は「適切だと思えるタイミング」という時間を指す点です。
適宜は「ちょうどよい量」「ちょうどよい時間」「ちょうどよい方法」と、行動および示す行動範囲も広い言葉ですが、適時は「ちょうどよい時・タイミング」という、時間そのものだけを指す言葉です。
着物ちゃん
観光シーズンで休憩がおとるさかい、適時休んでおくれやす。
随時とは
随時(ずいじ)とは「日時を設定せず、都合のよいタイミング」を表します。随時の「随」は「成り行きに任せる」や「臨機応変に」という意味があり、適宜との違いは、適宜のほうが判断を求められるという点です。
例えば、「随時募集中」「随時見学受付」とはいっても「適宜募集中」「適宜見学受付」とは言いません。随時は好きなタイミングというニュアンスで、自由度が高い言葉となっています。
フロイト先生
情報は随時更新していくぞぃ。
適宜の類語
適宜は状況によって別の言葉に置き換えることができます。類語を紹介するので参考にしてください。
相応しい(ふさわしい)
適宜の類語であり、「相応に値する行動をとる」ことや「それ相応である状況や場面」という状態を表現します。一番近しい言葉であるといわれており、置き換えやすい言葉でしょう。
適当(てきとう)と適切(てきせつ)
適宜の類語はその他にも、ほどよくピッタリな「適当に」と、その場に対して適したふるまいをする「適切に」という言葉があります。
- 適切に処置する
- 適宜処置する
- ケーキバイキングなので適当にとりにいきましょう
- ケーキバイキングなので適宜とりにいきましょう
適宜の意味のまとめ
適宜とは、主にビジネス業界で使用されます。周囲の状況を適切に読み、場に合った行動をとることが求められるので、困った時は勝手に行動せず上司に相談しましょう。
日常ですと、病院でもらう薬やテキスト本で見かけることがあるでしょう。指示されていることを間違えて行動する(調味料を入れすぎる、薬を使いすぎる)ことがないようにしましょう。
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