ITのシステム開発でよく聞かれる「トライアンドエラー」
トライアンドエラーを聞いたことがある人もいると思いますが、本当の意味を知らない人も多いのでは?
実はトライアンドエラーはITのシステム開発でよく使われます。外国人に違和感を持たれないためにも、トライアンドエラーの正しい使い方をマスターしていきましょう。
トライアンドエラー(トライ&エラー)はよく使われる
トライアンドエラー(トライ&エラー)はITのシステム開発でよく使われる言葉です。英語では「try and error」というスペルで、意味を間違って使う人もいます。
IT業界やゲーム開発では、トライアンドエラーを繰り返してシステムを構築し、機能性を高めていきます。プロトタイピング思考とも言われ、思いついた方法を何度も試し、失敗から解決法を模索していく意味を持ちます。
トライアンドエラーを繰り返す手法により、よりよい製品やゲーム、システムを開発するのです。
トライアンドエラー(トライ&エラー)の具体例
トライアンドエラー(トライ&エラー)は「試行錯誤」という意味で使われます。
例えば、スポーツで何度失敗しても挑戦してうまくなったり、料理を失敗しながらどんどん練習してうまくなる、というふうに。
トライアンドエラー(トライ&エラー)は試みと失敗を重ねながら解決方法を見出す意味を持つため、失敗を恐れずに何度も挑戦することが大事です。
トライアンドエラー(トライ&エラー)は間違い?正しくは「トライアルアンドエラー」
ところが、普段から使われるトライアンドエラー(トライ&エラー)ですが、実は「トライアルアンドエラー」が正しい言葉なのです。
ここではトライアルアンドエラーについて解説します。
トライアンドエラーではなく「トライアルアンドエラー」が正しい
試行錯誤の英語訳は「トライアンドエラー(try and error)」だと思われがちですが、正しくは「トライアルアンドエラー(trial and error)」です。
「トライアンドエラー(トライ&エラー)」の英語のスペル「try and error」では、並列の慣用句なのに名詞が揃っていないため稚拙な表現になります。
他にも「ケースバイケース(case-by-case)」という英語もありますが、この言葉も外国ではあまり使われない和製英語だと言われています。
グーグル検索でもトライアルアンドエラーの方が多い
グーグルで検索すると、トライアンドエラーよりトライアルアンドエラーの方が多いです。
日本人はトライアンドエラーの方が聞き慣れていますが、検索結果から見てもトライアルアンドエラーが本来正しいことが分かるでしょう。
トライアンドエラーを英語で検索すると、1億5000万件ヒットしていますが、引っかかるのはトライアルアンドエラー(trial and error)でした。
トライアルアンドエラーは英語的にも正しい
トライアンドエラーは日本人が聞き慣れていますが、外国人にとってはトライアルアンドエラーですから、聞き慣れない言葉になります。何となく意味は伝わるようですが、違和感が残ってしまいます。
試行錯誤は「カットアンドトライ」?
IT業界で使われるトライアンドエラーと同じような意味を持つ言葉に、「カットアンドトライ」があります。
カットアンドトライは技術分野でよく使われる言葉です。
このように業界や分野で使い分けられることもあるので、注意が必要です。
試行錯誤を意味するトライアンドエラーは間違いで正しくはトライアルアンドエラー?
- 「試行錯誤」の本当の英語訳は「トライアルアンドエラー」
- 「トライアンドエラー」や「ケースバイケース」は和製英語。外国人には伝わらないので注意しよう!
- IT業界では「トライアンドエラー」、技術分野では「カットアンドトライ」がよく使われる