「はがむ」の意味とは
「はがむ」は、「恥ずかしがる」や「人見知りする」、「照れる」といった意味の方言です。その由来は、相手の話に対してうまく返答できずに口ごもるさまを示す「歯を噛む」が変化したものと言われていて、標準語でいうところの「はにかむ」と同じような意味にあたります。
ちなみに標準語でも似たような表現として「歯噛みする」がありますが、こちらは「歯ぎしりして悔しがる」という意味であるため、「はがむ」とは少し異なります。
「はがむ」には変化形として「はがみっちょ」もあり、こちらは「恥ずかしがり屋」や「人見知り」という意味です。いわば「はがむ」の名詞形と言えます。
「はがむ」は茨城で使われている方言
「はがむ」は茨城県で使われます。また茨城県から西に離れている群馬県でも使われる方言です。ちなみに同じ北関東でも、栃木県では不思議なことに「はがむ」が使われません。
なお茨城弁での「はがむ」は「恥ずかしがる」の他にも、「図に乗る」という独特の意味で使われることがあります。一方、群馬弁では「はがむ」と同じ意味を持つ方言として「ひとみいする」という言葉が一般的です。このように茨城弁と群馬弁で「はがむ」が使われているといっても、多少異なる点があります。
「はがむ」の使い方の例
「はがむ」を実際に使うと、どのような使い方になるのでしょうか。ここでは「はがむ」を使った例文を2つ紹介します。
「やっぱりあの人は顔出さないんだ。はがんでばかりだね~。」
この例文の意味は「やっぱりあの人は顔を出さないんだ。恥ずかしがってばかりだね~。」で、恥ずかしがるあまり、なかなかイベントや集まりなどに出てこないときなどに使われます。
萌え袖ちゃん
「やっぱりあの人は顔出さないんだ。はがんでばかりだね~。」
(「やっぱりあの人は顔を出さないんだ。恥ずかしがってばかりだね~。」)
闇の存在「XXX」
「……ちょっと恥ずかしがり屋の度を越している気もするけどな。」
「あの子見て、可愛いね~。はがみっちょだね。」
この例文の意味は、「あの子見て、可愛いね~。恥ずかしがり屋さんだね。」で、子供のはにかむ様子が可愛いらしく見えるときに使われます。
厨二ちゃん
「あの子見て、可愛いね~。はがみっちょだね。」
(「あの子見て、可愛いね~。恥ずかしがり屋さんだね。」)
厨二くん
「あれ俺の妹なんだけど、人見知りなうえにあまりしゃべらないんだ…。」
- 「はがむ」の意味は、「恥ずかしがる」「人見知りする」「照れる」
- 「はがみっちょ」は「恥ずかしがり屋」の意味
- 主に茨城で使われている方言
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「はがむ」以外にも茨城県には様々な方言があります。以下に記事へのリンクをご紹介しますので、茨城の方言を理解する際にお役立てください。