月餅とはどんなお菓子？歴史・意味・由来などについて解説します

和菓子屋やスーパーなどで見かけるお菓子、「月餅」の読み方は「げっぺい」です。和菓子と思っている人も多い月餅ですが、実は中国由来のお菓子です。そのため、中華料理屋や中国のお土産として人気があります。

月餅の中身はあんこや、クルミ・松の実などのナッツ類の餡です。小麦粉で作った生地で餡を包んで焼いた後、表面に塗り卵をしさらに焼き上げると、つややかなきつね色になります。形は平たい丸型で、精微な図柄が施してあることが特徴です。

月餅の美しい見た目だけでなく、ずっしりとした質感と、香ばしく食べ応えがあり、腹持ちが良いところを好む人も多くいます。
 

もともと月餅は、中国の中秋節に秋の豊作を祝うお供え物として用意されたお菓子だといわれています。中秋節の読み方は「ちゅうしゅうせつ」で、日本でいう「お月見」のようなものです。中春節と同じくらい大切な行事とされています。

中国では、中秋節の時期にギフトとして月餅を贈る習慣があります。丸い月餅を放射線状に包丁で切り分け、家族みんなで食べるならわしです。

おめでたい月餅の起源については諸説ありますが、そのうちの一つをご紹介します。

• 明の時代、蒙古から伝来したラマ教の勢力が強くなりすぎ、ラマ僧追放を一部の人々が企てます。追放決起の回章を饅頭の中に入れ、同志に配布し、8月15日にラマ僧追放を決行します。しかし、冠婚葬祭などをラマ教の儀式で行っていたため、なかなか世間からラマ教の習慣が消えません。人々は今になってラマ僧をしのぶようになり、回章を入れた饅頭の故事から、月餅を作るようになりました。

月餅の賞味期限は、メーカーやお店によって異なりますがおよそ30日程度です。

ご自宅で月餅を手作りした場合などの自家製月餅の賞味期限の目安は3日から長くて1週間ほどと見てください。

真空パックをしていないものは、日にちが経つにつれ固くなり風味が落ちてしまいます。賞味期限に関わらず早めにおいしくいただきましょう。

月餅のカロリーについてご説明します。

月餅は材料にナッツと少量の油が使用されているため、和菓子と比べてカロリーが高くなっています。ダイエット中の方は注意してください。100gあたりのおおよそのカロリーを載せておきますので参考にしてください。
 

こちらではおすすめの月餅をご紹介します。通信販売で購入できるものを厳選しました。

甘味が強く、少量の油分が入っている月餅を、ジャスミン茶やウーロン茶などのさっぱりした中国茶や、濃いめに淹れた緑茶などと一緒にいただくのはいかがでしょうか。
 

中国で中秋節の贈答品として定番のお菓子「月餅」についてご説明しました。

中国では昔から、月餅を家族団らんの際に分け合って食べる習慣があります。色々な種類の月餅が販売されていますので、家族や友人とシェアして味の違いや模様などを一緒に楽しむのはいかがでしょうか。

また、お月見の時に月餅と中国茶を用意して中国式で楽しんでみたり、お月見団子と月餅両方を用意して欲張りなお月見を楽しんでみたりすることもできますね。