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元服の年齢は何歳?元服とは何かその意味についてご紹介!

元服の年齢は何歳?元服とは何かその意味についてご紹介!

元服とは現代の成人式と同じ意味を持ち、公に成人として認められる男子の儀式です。子供と成人の境界にある元服の儀は、682年天武天皇の加冠制度から始まったとされています。江戸時代前までは元服前と元服後には明確な違いがありました。元服について詳しく解説いたします。

元服とはどのような意味?

元服をした成人男子

元服とはどのような意味?

元服とは、公に成人として認められる男の子の儀式で、「げんぷく」または「げんぶく」と読みます。

元服の儀が最初におこなわれたのは、682年天武天皇の加冠制度で、その当時中国でおこなわれていた冠礼(かんれい・成人儀礼)に影響を受け、皇室の儀礼として始まりました。元服の儀は奈良時代に成人の儀礼として定着し、その後室町時代になると庶民にも元服の儀が広まり、形を変えながら今日へとつながっています。

元服とは、頭(元)に冠を付ける(服)意味で、男子が始めて冠を頭につけて成人となったことを公に示す儀式です。元服は加冠(かかん)や初冠(ういこうぶり)、烏帽子着(えぼしぎ)ともいわれます。

元服式のおこなわれ方は、時代によって変化しています。

【平安時代】
髪を結い頭に冠をつけて儀式に臨みました。

【中世の武家社会】
公家では冠が儀式の中心でしたが、中世の武家社会では頭に着けるものが冠から烏帽子に変わります。
烏帽子を着ける者を烏帽子子(えぼしご)といい、烏帽子子は烏帽子親(えぼしおや)をその当時の有力者にお願いして烏帽子を着けてもらいました。烏帽子子は元服の儀をおこなうと、元服前の幼名から成人の名へ改名されます。

【江戸時代】
貴族以外の一般的な武家では烏帽子は使わず、前髪を落とす月代(さかやき)だけを行うようになりました。同時に幼名がなくなり、幼い時から実名を名乗るようになりました。
月代とは、烏帽子を着ける額の頭髪を半月の形に剃った部分のことです。

平安時代から男子の元服に当たる女子の成人儀礼を、裳着(もぎ)や着裳(ちゃくも)と呼んでいましたが、江戸時代に入ると女性の成人儀礼も元服というようになりました。

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元服する年齢は何歳?

大人びた子供

元服する年齢は何歳?

元服する年齢は、江戸時代前まではいつの時代も何歳と特別な決まりはなく、元服の儀を何歳で行うかは時代や一族のしきたりによってさまざまでした。
また、父の大病や急死などで子供が相続せざるを得ない場合などは、その当時の元服年齢より早く元服することもあったと考えられます。

元服の儀を行ってきた年齢(数え年)を時代別に見てみましょう。

【奈良・平安時代】
当時の文献によると、12歳~16歳とされています。

【室町時代】
最初の人が元服した年齢に合わせる氏族が増え、5歳~20歳とかなり広い年齢幅があります。

【戦国時代】
戦国時代になると女性や子供も政治的な扱いが色濃くなり、政略結婚のため10歳前後で成人としての儀式を行うことも珍しくはありませんでした。

【江戸時代】
江戸時代は国が統一され、ある程度落ち着きを見せた時代で、子供を早く成人させる意味も薄れ元服の年齢層も高くなっています。江戸時代の元服年齢は一般的には18歳~20歳で行われていたようですが、結婚する場合は18歳前であっても結婚と同時に行っています。

元服前と元服後で何が違う?

向かい合って互いの顔を見つめる双子

元服前と元服後で何が違う?

元服前と元服後では、見た目にも精神的にもそして名前にも大きな変化が現れます。

精神的には、周囲も成人した人格として見るので甘えは許されず、場合によっては厳しい現実を突きつけられることもありました。

また、子供から大人への境である元服式を終えると見た目にも変化が現れます。元服前の男子の髪型は、髪を垂らしたりポニーテールのようしたりして頭の後ろで結ぶ「総角(そうかく)」ですが、元服後の男子の髪型は髪の毛を一つにまとめて頭の頂上に結い上げる「冠下の髻(かんむりしたのもとどり)」です。元服をおこなうと、年齢には関係なく髷(まげ)や着衣を自ら変え、自分の行動や心を律して公人としての立ち振る舞いを心がけました。

時代劇でよく見かける女性の歯を黒く染める「お歯黒」や、丸髷(まるまげ)に結って眉を剃った姿は、結婚した女性の元服後の姿です。

呼び名についても江戸時代前までは大きな変化があります。江戸時代前の人は幼名と成人になってからの名前を持つ人が多く、元服を境に幼名から成人の名前へ改名しています。

歴史に名を残している主な武将の幼名をご紹介しましょう。

  • 織田信長 ⇐ 吉法師
  • 豊臣秀吉 ⇐ 拾丸
  • 徳川家康 ⇐ 竹千代
  • 石田光成 ⇐ 佐吉
  • 伊達政宗 ⇐ 梵天丸
  • 明智光秀 ⇐ 彦太郎
  • 前田利家 ⇐ 犬千代
社会的な変化については、元服後は結婚をすることができ、氏族の一人として重要な儀式など行事などに参加できるようになります。

元服式は現代でもおこなわれている?

成人式

元服式は現代でもおこなわれている?

元服式は、現代でも成人式として全国で執り行われています。

しかし、現代の成人式はイベント化しており、大人としての自覚は儀式ではなく20歳という年齢で認識する人が多いため、子供から大人へ変わる儀式の重要性は昔に比べてかなり薄くなっているといえます。

しかし、成人式に臨む新成人の中には、これから大人として歩むことを真剣に考えている若者もいるので、今も昔も子供から大人への変化の区切りをつける意味では、儀式の存在は大きいといえます。

元服は、その当時小正月(1月1日大正月の後の満月の日)である1月15日に執り行われていたので、現代に入ってもしばらくは1月15日を「成人の日」として毎年全国で儀式が催されていました。しかし、現在ではハッピーマンデー制度が発足した関係で、毎年1月11日前後のその年の成人の日に成人式を行う地方自治体が多いです。中には毎年1月11日前後の土・日に開催する自治体もあるなど主催者と新成人の都合で成人式の日程は決められ、今日の成人式では小正月という意味合いは薄れています。

元服の意味と年齢のまとめ

  • 元服とは、公に成人として認められる男の子の儀式です。
  • 元服前には幼名があり、元服後に成人の名前へ改名していましたが、江戸時代になって幼名がなくなりました。
  • 元服式は、現代の成人式に当たります。

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