蔦屋書店とTSUTAYAは同じ会社?
蔦屋書店とTSUTAYAはどちらもカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が統括している事業です。
そのため蔦屋書店とTSUTAYAは同じ会社と言えます。
蔦屋書店とTSUTAYAの読み方はどちらも「つたや」です。
しかし、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の直営店は少なく、多くはフランチャイズシステム展開を行っています。
フランチャイズシステムとは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社を例にあげて説明しますと、加盟する企業が本部に加盟金を支払い、その見返りとして「TSUTAYA」または「蔦屋書店」を名乗る権利を与えられることです。
蔦屋書店とTSUTAYAの由来
蔦屋書店とTSUTAYAの由来は二つの説が有力です。
- 蔦屋重三郎にあやかり蔦屋書店と名付けた説
- 創業者の祖父の屋号が「蔦屋」であったから蔦屋書店と名付けた説
蔦屋書店とTSUTAYAの違いは?
蔦屋書店とTSUTAYAの大本はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社です。同じ会社ではありますが蔦屋書店とTSUTAYAは事業内容に違いがあるのです。それぞれの軸となる事業内容を見ていきましょう。
蔦屋書店とTSUTAYAは軸となる事業が違う
「蔦屋書店」ではライフスタイル書店を主軸に事業展開しており、対して「TSUTAYA」はCDやDVDなどのレンタル事業が主軸となっています。
【蔦屋書店が展開するライフスタイル書店とは】
店舗内にカフェや雑貨店など雰囲気の良いくつろぎのスペースがあり、店舗によってはエステティックサロンが併設されています。
【TSUTAYAが展開するレンタル事業】
1999年にオープンしたSHIBUYA TSUTAYAは日本でもっとも品ぞろえが豊富なことで有名なように時代に合った商品展開と消費者ニーズにあった品揃えが行われてきました。
レンタルと一緒に新品と中古品両方のCDやDVD、ゲームソフトの販売も取り扱っています。
蔦屋書店とTSUTAYAは直営店が少ない?
蔦屋書店とTSUTAYAの直営店は圧倒的に少ないものの、北海道、東北、首都圏、北関東、関西、東海、中国、九州、沖縄に点在しています。
直営店の見分け方は、看板の「蔦屋書店」と「TSUTAYA」と一緒に地域名が入っていることがポイントになります。
例えば、福岡県の「六本松 蔦屋書店」、北海道の「TSUTAYA 新道東駅前店」は直営店ということになりますね。
蔦屋書店は近年増えてきている?
蔦屋書店は近年増えてきているのはご存知でしょうか。
2011年に複合商業施設として広大な敷地にオープンした「代官山 T-SITE」を皮切りに、「二子玉川 蔦屋家電」、「枚方 T-SITE」、高級テナントビル「ギンザシックス」内の「蔦屋書店」が次々とオープンしているのです。しかも、すべて直営店なのです。
最大の特徴は、書籍だけを取り扱うのではなく、カフェ・ペットサロン・レストラン・家電などを取り扱う大型商業施設として営業しているところ。しかも、ギンザシックス内の蔦屋書店は美術に関する専門的な書籍を取り扱うことで、顧客のステータスを満たす高級店舗と言えます。
ネットが普及する時代の中で、レンタル事業のTSUTAYAの規模は縮小しているもののカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は蔦屋書店を複合商業施設にすることで店舗数と販売面積を増やし、書籍そのものの売り上げを伸ばしているのです。
蔦屋書店とTSUTAYAの違いのまとめ
- TSUTAYAと蔦屋書店はどちらもカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が手掛ける事業。
- TSUTAYAはレンタル事業、蔦屋書店はライフスタイル書店といった違いがある。
- 蔦屋書店は本の販売とカフェや雑貨販売などくつろぎ空間の提供もする複合商業施設で売り上げを伸ばしている。
蔦屋書店とTSUTAYAは同じ会社?