木漏れ日とは?
木漏れ日は「木洩れ日」「木漏れ陽」と書くこともあります。意味はどれも同じで、読み方も「こもれび」です。
木漏れ日の意味
木洩れ日の意味を辞書で引くと次のように書かれています。
- 樹木の枝葉の間からさし込む日光。(goo辞書)
- 枝葉(えだは)の間から洩れてくる日光。(広辞苑 第6版)
木漏れ日の風景ってどんなもの?
木漏れ日の風景とは、良く晴れた日に雑木林や森の中にいる時に見かける情景です。
眩しい日光が茂る葉に遮られ、柔らかく心地よい光となって降り注ぎます。
木漏れ日の特徴は、光が筋状に見えることです。森や林が深いほどさえぎられる光が増えて、わずかのすき間から差し込む光はいくつもの美しい光の帯になります。このような木漏れ日の情景は人々の心に安らぎや癒やしを与えます。思わず写メを撮りたくなる人も多いでしょうね。
木漏れ日の使い方と例文
では、実際に会話や日記、手紙などで、木漏れ日という言葉をどう使えばよいのでしょうか?
以下にその例をご紹介します。
- 眩しい日光に目を細めながら歩いていると、並木道に入ったとたんに柔らかい木漏れ日に差し替わった
- 公園の森の舗装された道に、木々の隙間から心地よい木漏れ日が差している
- 眩しい夏の厳しい光から木影に逃げると、なんとも心地よい木漏れ日の下で涼しい風に迎えられた」
- 近くの森に出向いたら、木漏れ日が作る光と影の美しい情景に目を奪われた
- 照りつける日光を遮る雑木林に入ると、それは心地よい木影と木漏れ日の世界だった
- 木々に沿って木漏れ日と木影のトンネルをくぐりながら、その風景を写真に収めた
- 木漏れ日の差す森の公園で、木影の下に座りながら読書をした
木漏れ日の類義語・言い換え表現
「木漏れ日」にはいくつかの類義語や言い換え表現があります。その例をご紹介します。
「葉漏れ日」
葉漏れ日は「はもれび」と読みます。その意味は「木々の葉の間を通してもれる日の光」で、木漏れ日と同様の意味で用いられます。
例文「森の中の葉漏れ日を浴びていると疲れもとれていくようだ」というように「木漏れ日」
「薄ら日」
薄ら日は「うすらび」と読みます。その意味は「弱い日差し」「弱い日光」で、木漏れ日に限らず曇りの日などの弱い日差しを指します。
例文「薄ら日が木々の間からのぞいでいる」
木漏れ日を表わす季節は?
木漏れ日というと夏の風景をイメージすることが多いと思いますが、春でも秋でも使われます。常緑樹なら冬でも木洩れ日はありますね。そのせいかどうか、俳句の季語にもなっていません。
ちなみに、木漏れ日が読まれた俳句には、次の句のようにちゃんと別の季語が付いています
紅葉谿(もみじだに)朝の木洩れ日 移りつつ (稲畑汀子)
「木漏れ日」の意味のまとめ
- 木漏れ日とは、生い茂った木々の葉のすき間から漏れてくる光のこと
- 木漏れ日には「葉漏れ日」「薄ら日」などの類義語がある
- 木漏れ日は一年を通して使え、俳句の季語にもなっていない