トリュフって何?香りの強いキノコ
みなさんは、「トリュフ」と聞いて、真っ先に何を思い浮かべますか?
きっと、チョコレート菓子のトリュフを思い浮かべる方が多いでしょう。
チョコのトリュフとは、世界三大珍味・トリュフの形を模したお菓子です。
この記事では、世界三大珍味・トリュフについて解説していきます。
高級フレンチやイタリアンで使用される高級食材、というイメージが先行するトリュフ。
トリュフとはキノコの一種で、橅などの根に発生し、土の中で成熟します。
トリュフには、強烈で芳醇な香りがする一方、味はほとんど感じられないという特徴があります。
ここで、トリュフに含まれる成分を見ていきましょう。
トリュフには、消化酵素の一種である「アミラーゼ」、骨を丈夫にし、免疫力を高める「ビタミンD」、便通を良くする「食物繊維」が含まれています。
トリュフには、「DHAE(性ホルモン前駆物質)」を活性化させる機能があり、女性ホルモンのエストロゲンが刺激されるため、美肌効果やアンチエイジング効果が期待されます。
女性に嬉しい効果がたくさんつまった食材なのです。
他にも、骨粗しょう症予防、糖尿病予防や改善の効果が期待できます。
世界三大珍味…「トリュフ」「フォアグラ」「キャビア」
トリュフはどんな味?
ここでは、気になるトリュフの味についてご紹介します。
「味はほとんど感じられない」と前述したトリュフですが、女性に嬉しい美肌効果やアンチエイジング効果があるため、トリュフって何の味がするのか興味が湧きますよね。
実は、とても身近で、トリュフの味を形容できる食材があるのです。
一体、何の食材の味に似ているのでしょうか?
トリュフに味が近い食べ物とは?
強烈な香りを放つトリュフには、味がほとんど感じられないという意外な一面があります。
しかし、その味を他の食材にたとえると、以下のように表現されます。
- 生マッシュルームのような味
- 薄いしいたけのような味
食感はじゃがいものようなシャキシャキ感としてがあります。
トリュフ最大の魅力は香り!
ここまでトリュフの味について説明してきましたが、次は気になるトリュフの香りについてご紹介します。
トリュフの最大の魅力は、一度嗅いだら忘れられなくなるような、芳醇な香りにあります。
高級フレンチやイタリアンでは、トリュフ専用のスライサーで薄くスライスされたトリュフが堪能できます。
少量でも豊かな香りが食欲をそそり、香りを味わうと言っても過言ではありません。
トリュフの香りはしばしば媚薬にたとえられますが、この香りに魅了されるのは私たち人間だけではありません。
トリュフの収穫は、雌豚の嗅覚を頼りに行われます。
その理由として、成熟したトリュフから放たれる香りが、雄豚から分泌される性フェロモンに酷似しているためです。
しかし、注意しなければいけないのは、せっかくのトリュフを雌豚が食べてしまう恐れがあるということ。
トリュフの香りには、動物も虜になってしまうようです。
そんなトリュフの香りを、みなさんご存知の身近な食材にたとえることができます。
一体、何の食材の匂いに似ているのでしょうか?これから見ていきましょう。
トリュフの香りに近いものは?
トリュフが放つ芳醇な香りは、どんな食材にたとえられるのでしょうか。
食材以外にもたとえることができるようで、以下のように表現されます。
- ニンニクのような匂い
- 土や森のような匂い
- スパイシーな香り
ニンニクと聞くと、とても強烈な香りがするものと想像できます。
しかし、このトリュフが放つ豊かな香りに魅了され、やみつにきなるという表現をされることもあります。
白トリュフは黒トリュフと何が違うの?味や香りは?
ここでは、黒トリュフと白トリュフについて解説していきます。
トリュフは味がほとんどなく、香りを楽しむ食材です。
「赤」、「白」とワインに種類があるように、トリュフにも「黒」と「白」という種類があります。
同じトリュフでも、黒トリュフと白トリュフでは産地や旬、価値が異なるのです。
白トリュフは黒トリュフよりも大変貴重で、値段は3倍以上の差がつくと言います。
一体、何故白トリュフはそこまで貴重なのでしょうか?
黒トリュフと白トリュフは産地や旬の季節が違う
黒トリュフは、ヨーロッパで通年収穫されます。
本場はフランスで、流通する黒トリュフの半量はフランスで収穫されています。
黒トリュフには、夏に旬を迎えるサマートリュフと、秋から冬にかけて旬を迎えるウィンタートリュフという種類があります。
人工栽培が可能で、生食だけでなく加熱調理しても楽しめる、汎用性の高さが特徴です。
白トリュフはイタリアのみ収穫でき、尚且つ収穫できるのは秋から冬にかけてむかえる旬の期間のみ。
黒トリュフのように人工栽培は不可能となっています。
白トリュフは加熱調理に向かず、非常に傷みやすいという性質があります。
そのため、黒トリュフと比べて流通量が圧倒的に少ないので、値段が高くなってしまうのです。
白トリュフの味
白トリュフにはほとんど味が感じられないと言えます。白トリュフは黒トリュフ以上に香りが強く、味よりも香りを楽しむ食材です。食感は黒トリュフと違い舌触りが滑らかで、生食向きなのも納得できます。
白トリュフの香り
黒トリュフ以上に強烈な香りを放つ白トリュフは、以下のように表現されます。
- バターのような匂い
- ガソリンのような匂い
- ガスが漏れているような匂い
トリュフの味や香りを楽しめる商品
ここでは、高級食材・トリュフを身近に感じられる商品をご紹介します。
高級フレンチやイタリアンでしかお目にかかれないトリュフが、家庭でも堪能できるように、オイルや塩などの加工食品となって販売されています。
オイルや塩といった普段使いできる商品なら、使い方に迷うことがなく、手軽に取り入れることができますよね。
値段も高くないことから、長く使い続けることもできるため、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
トリュフオイル
オリーブオイルと白トリュフが融合した、夢のようなオイルです。
普段のオリーブオイルを使う感覚で料理に取り入れられるので、とても手軽にトリュフを堪能できます。
サラダやパスタに回しかけるだけで、高級フレンチやイタリアンの味が再現できることでしょう。
トリュフ塩
黒トリュフが含まれている塩は、オイルと同様汎用性が高く、普段の料理に重宝しそうです。サラダやパスタだけでなく、肉料理に一振りすることで、高級フレンチを思わせる料理に仕上がることでしょう。
トリュフ塩 100g 三ツ星 ロイヤルトリュフソルト
トリュフ
日本でもトリュフは採れる、参考動画
トリュフの味や香りのまとめ
- トリュフとは、世界三大珍味のキノコの仲間
- トリュフの味は、生マッシュルームや薄いしいたけの匂いにたとえられる
- トリュフの香りは、ニンニク、土や森の匂いにたとえられる
- トリュフにはフランスが本場の黒トリュフと、イタリアが本場の白トリュフがある
- 黒トリュフには夏に旬を迎えるサマートリュフ、冬に旬を迎えるウィンタートリュフがあり、白トリュフは秋から冬にかけて旬を迎える
- 白トリュフは、黒トリュフと比べて圧倒的に流通量が少ない故に珍重される