「入梅」の意味や由来とは?入梅と食べ物の豆知識まとめ!

「入梅」の意味や由来とは?入梅と食べ物の豆知識まとめ!

入梅とは、暦の中で梅雨入りを表す言葉で現在の梅雨前線の影響を受ける梅雨入りとは違います。また、入梅は二十四節気の芒種の日から6日後と定められており毎年6月11日ですが、現在でいう梅雨入りは毎年時期に違いがあります。入梅についてさらに詳しく解説していきます。

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  1. 1入梅とは?
  2. 1.1入梅の意味
  3. 1.2入梅の由来・語源
  4. 2入梅と梅雨入りは意味が違う?
  5. 2.1今年の梅雨入りは?【2019年(令和元年)】
  6. 3入梅は手紙などの挨拶でも使われる
  7. 3.1入梅を使った時候の挨拶例文
  8. 4入梅に食べる食べ物とは?

入梅とは?

入梅とは?
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入梅とは、梅雨入りの頃を表す暦の中の言葉で、読み方は「にゅうばい」です。

暦とは、現代のように気象技術が発達していなかった頃、1年間の季節を知る手がかりとして太陰太陽暦を基に考案されたものです。

むかし、季節と関係の深い農家では、暦を参考に種まきをしたり収穫の目安にしたりして暦を有効に活用していました。農産物で生計を養う農家にとって、梅雨の時期を示す入梅はとても重要な情報だったようです。

入梅気象技術が発達した現代でも、暦を基に農作業を行う人は少なくありません。

入梅の意味

入梅の意味
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入梅の意味は、つゆ入りすること。つまり、梅雨の季節に入ることを指します。

入梅は梅雨を表す暦の季節用語ですが、昔の稲作農家では田植えの時期を決める目安として、とても重要な意味を持っていました。

暦の上では入梅を梅雨入りとし、入梅の日から30日間を梅雨としています。暦の中の梅雨の終わりは、出梅(しゅつばい)です。

暦は、一年を春夏秋冬の4等分にわけ、さらに各季節を6等分して合計24等分にして(二十四節気)、季節の節目を表現しています。暦には、二十四節気の補助役として季節の変わり目を表す雑節(節分や彼岸など)が設けられていますが、入梅はこの雑節に当たります。

入梅の由来・語源

入梅の由来・語源
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入梅の由来や語源ははっきりとわかっていません。
一説によると、農家では作物の出来高に梅雨が大きく関係するため、梅雨の時期を知る必要がありました。その理由から、江戸時代に暦の中に梅雨の時期を表す入梅が作られたと考えられています。

陰陽五行説の中に、水と関係の深い「壬(みずのえ)」があります。当初入梅の日は、水と関係が深いことから、二十四節気である芒種後の最初の壬の日と決められていました。現在では、太陽黄径80度の日に変更されています。2019年の入梅の日は後述いたします。

梅雨と書いて「つゆ」と言う呼び方は、江戸時代に現れたことが「日本歳時記」から読み取れます。それまでは、松尾芭蕉の俳句に見られるように五月雨(さみだれ)と言われていました。

入梅という漢字がいつから現れたのかは、はっきりわかっていません。しかし、漢字から見て「梅雨」とよく似ており、また同じような意味を持つことから、梅雨から入梅という漢字が生まれたことは容易に想像できます。

入梅と梅雨入りは意味が違う?

入梅と梅雨入りは意味が違う?
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入梅は、梅雨入りを表す言葉ではありますが、現代の気象庁が発表している「梅雨入り」とは「似て非なるもの」です。

入梅の日にちは、実際の気象と関係なく一定のルールに則って暦の上で決められていますが、毎年メディアなどで発表される梅雨入りは、刻々と変わる気象状況を見て判断されるため、その時期にならないとわかりません。

今年の入梅の日は、次の通りです。

今年の梅雨入りは?【2019年(令和元年)】

今年の梅雨入りは?【2019年(令和元年)】
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2019年(令和元年)の入梅、暦が指す梅雨入りは6月11日で、毎年決まっています。入梅は、二十四節気の中の夏の季節とされる芒種を1日と数えて6日目に当たります。

芒種の読み方は「ぼうしゅ」で、夏の季節の「立夏」「小満」の次の3番目にあたり、毎年6月6日ごろです。

ちなみに、メディアなどで発表される「梅雨入り」は、梅雨前線の気象状況を基に気象庁が発表しているので、その年ごとに梅雨入りの日にちは違ってきます。また、同じ日でも気象状況は各地方ごとに異なりますので、梅雨入り宣言も全国同じ日には行われません。

入梅は手紙などの挨拶でも使われる

入梅は手紙などの挨拶でも使われる
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入梅は、手紙などの挨拶で「入梅の候」としてよく見かける季語です。入梅の候は「にゅうばいのこう」と呼び、6月上旬の梅雨入りの頃に挨拶として使われます。

ただし、季語を使った挨拶文は、実際の気候に即していることが大事です。
梅雨入りはその年によって違いますので、6月に入っても梅雨入りしていなかったり、すでに梅雨入りが過ぎていたりした場合は、入梅の候という季語を用いるのは適していません。

また、北海道は梅雨がありませんので、北海道の人へ送る手紙に「入梅の候」を用いないように気をつけましょう。

入梅を使った時候の挨拶例文

入梅を使った時候の挨拶例文
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入梅を使った時候の挨拶例文をご紹介します。

  • 入梅の候、貴社には益々ご繫栄のこととお喜び申し上げます。
  • 入梅の候、○○様にはご健勝にてご活躍のことお慶び申し上げます。
  • 入梅の頃となり、蒸し暑さを感じますが、お変わりありませんか。
  • 入梅というものの、天気が続き過ごしやすい日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
入梅の際には、以上の例文から時候の挨拶の参考にしてください。

入梅に食べる食べ物とは?

入梅に食べる食べ物とは?
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日本では昔から全国的に、正月といえばおせち料理、端午の節句では柏餅やちまきというように、節目に合わせて行事食を食べる習慣があります。

それでは、入梅に食べる行事食はあるのでしょうか?
残念ながら、入梅の時期に全国的に食べる行事食というものはありません。しかし、入梅時期に獲れるいわしは脂がのっており、一年間の中で最も美味しいとされています。

そのため、入梅の時期に獲れるいわしは入梅鰯(にゅうばいいわし)と特別に名付けられ、他の時期に獲れるいわしと区別されています。また、いわし漁が盛んな千葉県では「入梅いわしまつり」を盛大に開催しています。

他にも、入梅時期の旬の食べ物としてアナゴがあります。

入梅の意味や由来と食べ物の豆知識のまとめ

  • 入梅とは、暦の中の梅雨時期を表す言葉
  • 2019年(令和元年)の入梅は6月11日
  • 入梅時期に美味しいとされる食べ物はいわしやアナゴ

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