天下一品のラーメンはカロリーが高い？【こってり・あっさり】別にカロリーを紹介

京都発祥の天下一品は天一（てんいち）という略称で親しまれる全国チェーンのラーメン店で、看板メニューのこってりラーメンが人気を集めています。こってりラーメンは麺に絡む鶏ガラベースのポタージュ系スープが特徴で、濃厚な味わいは一度食べたら忘れられません。

つい食べたくなってしまうラーメンですがカロリーも気になるところです。特にこってり系のラーメンはカロリーの高いイメージが付き物です。天下一品のラーメンのカロリーは高いのでしょうか。こってり・あっさり別にカロリーをみていきます。

天下一品のこってりラーメンのカロリーは並盛りで949kcal、大盛りだと1,125kcalという驚きの数字です。

成人の1日の摂取カロリーの目安は一般的に1,800～2,200kcalといわれています。こってり1杯で1日に摂取可能なカロリーの約半分を占めてしまうのです。高いカロリーばかりに目がいってしまいますが、糖質や脂質などの栄養成分や塩分量も気になります。こってりラーメンの栄養成分を確認してみましょう。

こってりラーメンはカロリーだけでなく、脂質や糖分、塩分量も非常に高い数値です。1日の摂取目安は脂質が50g前後、塩分量は男性で8g未満、女性で7g未満が理想とされていますが、こってりラーメン並１杯で１日の摂取目安とほぼ同じくらいです。糖質制限されている方なら糖質53.6gという数値も見逃せないでしょう。

重要なのは表示されているカロリーや栄養成分は、ラーメンの麺や具だけでなくスープもすべて飲んだ場合の数値だということです。旨みの凝縮されたスープは全部飲みたくなりますが、健康面を考えると我慢したほうがいいかもしれません。特にダイエット中ならスープは飲まないことをおすすめします。

あっさりラーメンのカロリーは並盛りで380kcal、大盛りでも682kcalとこってりラーメンを大きく下回ります。ラーメンとしてもカロリーがかなり低めで安心して食べられそうです。こちらも成分表を確認してみます。

あっさりラーメンはこってりほどのカロリーもなく、脂質もかなり抑えられていて名前の通りヘルシーです。しかし気になるのはあっさりラーメンでも糖質と塩分量の数値が非常に高いという点です。こってりラーメンと比べても糖質はほぼ変わらず、塩分量に至ってはあっさりラーメンのほうが多く含まれています。カロリー的には安心ですが、あっさりラーメンにも思わぬ落とし穴があるようです。

天下一品のその他のメニューのカロリーはどうなのでしょうか。メニューごとにカロリーをまとめてみました。

豚トロチャーシュー麺や定食など、全体的にカロリーの高いメニューが目立ちます。注目すべきは「屋台の味（こっさり）ラーメン」です。こってりとあっさりのスープをブレンドしたラーメンで、カロリーも高すぎず許容範囲といえます。両者の中間でいいとこ取りの屋台の味ラーメンはこってりラーメンの旨みも味わえて食べごたえ十分です。意外とカロリーの低いサイドメニューと組み合わせても満足感が得られるでしょう。

カロリーの高さを誇る天下一品のこってりラーメンですが、最後に他のラーメンチェーン店のラーメンとカロリーを比べてみましょう。代表的なメニューのカロリーを表にまとめました。

国内最大規模で展開する大手ラーメンチェーン店「幸楽苑」のメニューにはシンプルであっさりとしたラーメンが並びます。天下一品と比べてカロリーの低いメニューがほとんどですが、とんこつチャーシューめんと煮干しらーめん（こってり）はこってりラーメンに並ぶ数値、味噌チャーシューめんはそれ以上のカロリーでした。

野菜を使ったヘルシーなラーメンのイメージが強い「幸楽苑」でも、天下一品のあっさりラーメンよりどれも高いカロリーだったのも意外な結果です。

博多ラーメンといえば「一風堂」、海外進出も果たすグローバルなチェーン店です。こちらもこってり系で博多ラーメン独特の濃厚なスープですがスペシャル系とチャーシュー赤玉、野菜赤玉を除いて天下一品のこってりラーメンのほうがカロリーが高い結果となりました。一部店舗では糖質ハーフ麺の提供も行っており、ダイエット中の強い味方になってくれそうです。

中毒性のある天下一品のこってりラーメンは他のラーメンチェーン店と比べてもカロリーが高めなことがわかりました。普段何気なく食べているラーメンはカロリーが高いからこそ感じる旨みもあります。カロリーを気にせずおいしく食べたいものですが健康面を考えて他のカロリーの低いサイドメニューと組み合わせたり、あっさりラーメンや屋台の味（こっさり）ラーメンに切り替えてみるのもいいでしょう。これを機にカロリーに少し気を遣ってみるのもおすすめです。