超高級?竜涎香の値段と価値について
現在では、竜涎香を人工的に作り出す技術もあります。しかし、天然の竜涎香は非常に価値が高く高級品です。
捕鯨が盛んに行われていた時代には、マッコウクジラを捕まえた際に体内から見つかることもあったようですが、1986年に商業捕鯨が禁止されています。そのため現在では、竜涎香は海岸に漂着したものを探すか、海上に浮遊しているものを見つけるかしか方法がありません。
日本での竜涎香の価格は1gあたりおよそ1,700円~2,000円で取引されていますので、高価なものと言えるでしょう。
竜涎香の見つけ方・判別方法と発見事例
日本近海はマッコウクジラが多く生息しており、竜涎香が海岸に漂着している可能性が0ではありません。
見つけ方は、海岸を探すことです。
海岸に打ち上げられた漂着物を収集したり観察したりする「ビーチコーミング」の一環として、竜涎香を探す活動もあります。
これはもしや?竜涎香判別方法
竜涎香は軽石のような感じで、普通の石よりも軽いことが特徴です。そして独特のにおいがあり、人によっては臭いと感じることもあります。
海岸で運よくそれらしきものを見つけたら、ホットテストで判別することができます。
ホットテストのやり方は、まずは針やワイヤーを用意します。それをライターなどで炙って、赤くなるまで熱します。熱した針を対象物に1cmほど差し込みます。竜涎香であれば刺さった部分が溶けて強い香りがします。
日本でも過去に見つかっている!発見事例
日本の海岸で竜涎香を見つけたという記録がありますので、ご紹介します。
1696年和歌山県熊野日置浦の浜辺で約20kgの竜涎香が拾われた記録が残っています。現在はアドベンチャーワールドがある所です。
沖縄が琉球王国だった頃には、国を挙げて海岸に漂着した竜涎香を探し、将軍や諸大名への献上品にしていました。竜涎香の価格表のような取り決めがあったほどで、多くの竜涎香が拾われていました。
竜涎香の香りは?どんな匂いがする?
竜涎香は排出された直後のものは良い匂いとは言えません。最初は悪臭がします。
排出された後、長い間海上を漂流し、紫外線や空気に触れ酸化することによって熟していき、海の香りまたは麝香に似たかぐわしい香りに変化します。
完成した竜涎香は、人によって受ける印象が様々です。湿った土の芳香・落ち葉のようなこもった香り・ずっと嗅いでいたい香り・フェロモンのような強烈な香りなど感想は様々です。
竜涎香の販売方法を紹介
運よく竜涎香を見つけ販売したい場合、どのような方法があるのかご紹介します。
ホットテストで竜涎香に違いないと自分で判断しても、まだ確実といえません。まずは詳しい人に鑑定してもらいましょう。
こちらの団体では無料相談に乗ってもらえます。2018年に沖縄で竜涎香を発見するなど成果を上げています。
ambergris japan project(竜涎香文化の復興プロジェクト)
こちらのお店では、鑑定(有料)や買取をしています。
自然派フレグランスや雑貨の通販「bariberry(バリバリー)」
竜涎香とは?まとめ
竜涎香は、高級な香料であると同時に、巨大なマッコウクジラが深海にすむダイオウイカを食べたことでできあがる、ロマンあふれる物体です。それが何年も海を漂い、海岸に打ち上げられたものを見つければ、大きさによっては一攫千金です。
確率は低いですが、ビーチコーミングを楽しみながら、宝探しをするのはいかがでしょうか?
- 竜涎香(りゅうぜんこう)とはマッコウクジラの結石のこと
- 竜涎香は香料の王様と呼ばれ珍重されている
- 日本の海岸で発見された例も多くある
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