炭酸抜きコーラとは？刃牙が元ネタの刃牙コーラって本当に効果があるの？

炭酸抜きコーラとは、漫画「グラップラー刃牙」で主人公の範馬刃牙が、対戦の前にコーラの炭酸をぬいて飲んでいたことから話題になりました。

実際に、炭酸抜きコーラは体内でのエネルギー効率が良いといわれ、アスリートの間では昔から広く知られていました。

愛飲者が多かったのは、マラソンなどの長距離選手や格闘技系の選手などです。瞬時にエネルギー補給ができる炭酸抜きコーラは、特に走る距離と時間が長いマラソンランナーたちのスペシャルドリンクとして重宝されていました。

漫画の「グラップラー刃牙」を読んだ方ならすぐにひらめく炭酸抜きコーラのシーンがあります。主人公で高校生の範馬刃牙（はんまバキ）が地下闘技場で活躍し、最年少チャンピオンになるストーリーで、中でも有名なのが、

「オイオイオイ」
「死ぬわアイツ」
「ほう、炭酸抜きコーラですか…たいしたものですね」

というやり取りです。
マンガを読んだことのない方は、下の動画をクリックしてそのシーンをご覧ください。

刃牙は試合の直前に、特大タッパーのおじやとバナナを食べ、さらに炭酸抜きコーラ2リットルをがぶ飲みします。実は、このシーンが刃牙ファンなどにパロディ化され、多くのコラージュ作品がネット上にアップロードされています。

炭酸抜きコーラを飲んだ刃牙はこの後、空手家「末堂厚」との試合に勝ちますが「果たして炭酸抜きコーラは、本当に効果があるのか？」というのがネット民の話題の一つとなっています。

漫画「グラップラー刃牙」は1991年から『週刊少年チャンピオン』に連載されましたが、刃牙が炭酸抜きコーラを飲むシーンが話題となり当時、炭酸抜きコーラを愛飲するアスリートが大変増えたそうです。

実際に炭酸抜きコーラはアスリートのパフォーマンス向上に効果があるのでしょうか？

コーラは日常生活では糖分が多くカロリーの高い飲み物ですが、アスリートにとっては競技の前に手早く血糖値を高め、エネルギーを与えてくれる消化効率の良い飲み物です。

炭酸抜きコーラは炭酸を抜くことでげっぷをすることもなく、胃にもやさしいエネルギー源となります。

実際、過去に活躍したマラソンランナーの中にも炭酸抜きコーラを利用して華々しい記録を出した選手がいます。

炭酸水を飲むとゲップが出て胃に悪そうなイメージですが、最近の研究では炭酸は胃液の分泌を活性化するという報告があります。発泡性の強い炭酸水（コーラ）は胃を刺激しやすいドリンクでもあるので、スポーツなどの際には摂取方法に注意が必要ですが、胃に負担をかけないことを優先すると炭酸抜きコーラは理にかなっているということになります。

また、レース中に給水ポイントなどで飲むドリンクとしてゴクゴクと飲めない炭酸飲料はあまり向いているとはいえないでしょう。炭酸を抜くことで、一気に飲みやすくなるというのもアスリートにとっては重要かも知れません。

炭酸水を摂取することで胃の働きが活性化され、胃液の分泌が促進されます。脂っこいものや量の多い食事をとる前には、炭酸水を飲んで胃を活性化させるのがおすすめともいわれています。ただし、強炭酸水は胃を強く刺激する場合もあるので飲み過ぎには気を付けたほうがいいでしょう。