「置き土産」の意味とは?
「置き土産」とは、その場から立ち去る際、そこに置いていくものという意味があります。また、先任者や故人が残していったものや事柄などのことも「置き土産」という表現がされます。
「置き土産」の類語
ここで、置き土産と同じようなニュアンスで使われる言葉を使い方と共に紹介します。
まず、その場から立ち去るときに置いていくものという意味で使われる「置き土産」の類語を紹介します。置いていくものが嬉しいものの場合は「ギフト」や「プレゼント」、「贈答品」が類語となります。
反対に立ち去ったものが台風のように、嬉しくないものだった場合、置き土産の類語としては「爪痕」や「傷跡」が使われます。
一方、先任者や故人が生前残していってくれたものや事柄という意味合いで使われる「置き土産」の場合、先任者や故人が置いていった土産ということになります。ですから、「先任者や故人が残した功績や業績」、「先任者や故人が残した負債や赤字」となります。
「功績」や「業績」、「負債」や「赤字」は、先任者や故人だけに対して使われる言葉ではありません。そのため、「先任者や故人が残した」と付け加えることで「置き土産」と同じニュアンスで使うことが出来るようになるのです。
「置き土産」の英語表現
プレゼントや贈答品という意味で使われる「置き土産」を英語にすると”prsent”(プレゼント)や”gift"(ギフト)となります。また、この贈り物という意味のpresentに、別離や告別、死去という意味がある”parting”(パーティング)を付けて”presen parting”とすることで、お別れした人や告別した人からの贈り物(土産)という意味になります。
また、亡くなった人の大切にしていたもの、形見という意味での「置き土産」の場合は、”keepsaku”(キープセイク)という単語が用いられます。
「置き土産」の使い方
それでは、どのような時に「置き土産」という言葉が使われるのか、「置き土産」の使い方についてみていくことにしましょう。
- 置き土産の使い方①:移動や退職などで、職場から離れる際に菓子折などの品物で感謝の気持ちを伝えるときに使われる
- 置き土産の使い方②:台風の後の停電のように、何かの出来事によってもたらされたことやものに対して使われる
- 置き土産の使い方③:先任者が携わっていた案件や故人の思い出の品や負債などに対して使われる
「置き土産」を使った例文を紹介
次に「置き土産」を使った例文を紹介します。
- 例文①:台風のような大雨は、綺麗な虹を置き土産にやんだ
- 例文②:先任者は町民からの苦情を処理することなく他の役場に異動していった
- 例文③:この緑豊かな公園は前町長の置き土産だ
「置き土産」と「冥途の土産」の違いとは?
「置き土産」と同じように「土産」が付く言葉に「冥土の土産」があります。どちらの「土産」も故人が関係していることから、混乱してしまうことがあるかもしれません。そこで、「置き土産」と「冥土の土産」の違いに付いてみていくことにしましょう。
- 置き土産 :故人がこの世に残していったもの
- 冥土の土産 :故人があの世(冥土)へ持って行くための土産
この様に、比べてみると同じ土産でも、意味が違うということがおわかりいただけるのではないでしょうか。
「置き土産」には良い意味と悪い意味がある
「置き土産」といっても、素敵な贈り物の場合があれば、先任者が残していった課題や負債など、あまり喜ばしくない場合もあります。このように「置き土産」という言葉は、良い意味にも悪い意味にも使うことが出来るので、使う際には気をつけて使うようにしましょう。
「置き土産」の意味や使い方のまとめ
- 「置き土産」の意味①:その場から去るときに残しておくもののこと
- 「置き土産」の意味②:先任者や故人が残していった功績や業績、負債のこと
- 「置き土産」と「冥土の土産」の違い:故人が現世に残していくか、冥土に持っていくかの違い