益子陶器市とは?
益子陶器市とは、毎年春と秋の年2回開催される、栃木県芳賀郡益子町の陶器市です。
益子焼(ましこやき)の起源は、大塚啓三郎という陶工にあります。大塚は益子村(現:益子町)の隣村である茂木町福手に生まれ、少年時代は笠間町(現:茨城県笠間市)の宝田院慈眼寺の住職である大関雄山から笠間箱田の窯元、久野の陶器作りを習っていました。そして25歳のとき、黒羽藩主の大関増昭に益子陣屋の裏山のふもとに土地を与えられ、窯を築きました。1855年(嘉永7年)には藩の御用窯となり、大塚の作る陶器は江戸にも出荷され「益子焼」として知られるようになります。
益子焼は、ぼってりとした手触りと重量感のある焼きものです。素朴な味わいが特徴で、釉薬は漆黒や赤茶色、飴色を出す鉄釉などが使われます。益子には現在、窯元が約250、陶器店は50ほどあり、若手からベテランまで多くの陶芸家が窯を構えています。
益子陶器市は、1966年から開催されている益子町の恒例行事で、毎年春と秋の2回開催され全国各地から春には約40万人、秋には約20万人もの買い物客らが集まります。出店数は約50店舗ですが、そのほかに約500のテントが立ち並び、伝統的な益子焼から若手作家の作品まで多くの焼きものが販売されます。とくに町のあちこちに張られたテントでは、窯元の陶芸家たちと直接、会話を楽しみながら好みの器を選ぶことができるとあって人気です。
【令和2年】益子陶器市の開催情報
【令和2年】の益子陶器市の開催情報について、ご紹介します。
開催期間(曜日/時間)
2020年の益子陶器市開催スケジュールは、下記の通りとなっています。
季節 | 日にち(曜日) | 時間 |
春 | 2020年4月29日(水・祝)~ 2020年5月6日(水・祝)の8日間 |
9:00~17:00 |
秋 | 2020年10月31日(土)~ 2020年11月4日(水)の5日間 |
9:00~17:00 |
※より詳しい日程・内容などは、益子町観光協会HPでご確認ください。
アクセス方法
益子陶器市へのアクセス方法は、車、直行バス、電車などがあります。
車
車で益子町へアクセスする場合は、
・東北自動車道「栃木都賀JCT」→北関東自動車道「真岡IC」→国道294号線、または121号線で益子まで。真岡ICより約25分です。
・常磐自動車道「友部JCT」→北関東自動車道「桜川筑西IC」→県道41号線で益子まで。桜川筑西ICより約20分です。
駐車場は町内各地にありますが、益子陶器市を堪能するには会場の中心部にある「益子焼共販センター」と「つかもと」の駐車場が便利でしょう。しかし、毎年この2つの駐車場は7時頃には満車になりますので、ご注意ください。
名称 | 住所 |
益子焼共販センター | 〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町益子706-2 |
つかもと | 〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町益子4264 |
直行バス
直行バスで益子町へアクセスする場合は、秋葉原から益子駅間をつなぐ「関東やきものライナー」というバスが毎日運行しており、アクセスしやすくなっています(所要時間は最短で2時間30分)。詳しくは、茨木交通のHPをご確認ください。
また、期間中は新宿や横浜、本厚木、千葉などからメイン会場付近まで往復してくれる日帰りのツアーバスも運行されます。直行バスは乗り換えがないため電車で行くより楽で、料金も割安のようです(※要予約)。ネットで予約できるので旅行会社をチェックしてみましょう。
電車
電車で益子町へアクセスする場合は、首都圏(新宿・東京・上野)からの場合、いくつかのルートがあります。
新宿からのアクセス例を紹介します。
- JR新宿駅から通湘南新宿ライン宇都宮行(または大宮駅乗り換えで宇都宮線)でJR小山駅下車
- 小山駅でJR水戸線下館行に乗り換える。小山駅~下館駅(約26分)
- 下館駅で真岡鐵道茂木行に乗り換える。下館駅~益子駅(約45分)