運転者なら知っていて当然!運転者標識を理解しよう
「標識」と聞くと、道路標識をイメージする方が多いのではないのでしょうか。道路標識以外にも、「運転者標識」というドライバーの属性を表す標識があります。
免許取得者の運転者標識には、「初心運転者標識(若葉マーク)」「高齢運転者標識(旧もみじマーク)」「身体障害者標識(四つ葉マーク)」「聴覚障害者標識(ちょうちょマーク)」の4つがあり、車に取り付けて表示します。
運転者標識の中にはあまり目にすることのないものもありますが、安全に車を運転するために、それぞれの標識について正しく理解することが必要です。
4つのマーク(運転者標識)の意味
「初心運転者標識」「高齢運転者標識」「身体障害者標識」「聴覚障害者標識」にはどのような意味があるのでしょうか?それぞれの運転者標識の意味を具体的にご説明します。
初心運転者標識(若葉マーク)
運転者標識の中で最も知られているのが若葉マークです。自動車教習所を卒業する際に記念品で貰った方も多いのではないでしょうか。若葉マークはカー用品店やホームセンター、運転免許試験などで購入できます。
高齢運転者標識(もみじマーク)
高齢者マークで示す身体機能の低下とは、具体的には加齢によって反射神経が鈍くなること、視力や聴力が低下することなどです。高齢者マークはカー用品店やホームセンター、運転免許試験場などで購入することが可能です。
当初の高齢者マークは、葉のような形で、橙色で紅葉のような色合いであったことから「もみじマーク」と呼ばれていました。ところがこのデザインは「枯れ葉マーク」と揶揄され、ネガティブなイメージがあったため、現在のデザインに変更されました。
身体障害者標識(四つ葉マーク)
四つ葉マークの表示対象者は肢体不自由の障害を持ったドライバーです。聴覚・視覚障害者や内部疾患障害者は対象としていません。四つ葉マークは運転免許試験場やネット通販などで購入可能です。
四つ葉マークと間違われやすいものに「国際シンボルマーク」、俗に「車椅子マーク」と呼ばれるピクトグラム(視覚記号)があります。このマークは障害のある人へ配慮し、スムーズに譲り合いができるように促すシンボルです。障害者が乗車している場合などに車椅子マークを表示することがありますが、法的な効力はありません。
聴覚障害者標識(ちょうちょマーク)
聴覚障害者標識(ちょうちょマーク)は、2008年、聴覚障害者の運転免許の欠格自由の見直しに伴って導入されました。耳の形をモチーフとし、蝶々にも見えるようにデザインされています。ちょうちょマークは運転免許試験場やネット通販などで購入可能です。
運転者標識を付ける位置は決まっている?
それぞれの運転者標識は、車体の前面と後面の両方に、地上0.4メートル以上1.2メートル以下の見やすい位置に表示するよう定められています。表示の対象となるのは、軽自動車を含む普通自動車で、タクシー等の営業車両も表示する対象です。
運転者標識の表示が必要な際は、安全運転のため、必ず他のドライバーに周知されやすい所に取り付けましょう。
運転者標識をつけた車への嫌がらせは罰金の対象になる場合も・・・
各運転者標識を表示した車に嫌がらせ行為を行うと、罰則の対象となる場合があります。
危険を防止するためやむを得ない場合を除き、進行している当該車両に対して、側方に幅寄せや割込みをした場合、初心運転者等保護義務違反となり、以下の罰則が科せられます。
【反則金(罰金)】
・大型車(中型車を含む) 7000円
・普通車・二輪車 6000円
・小型特殊 5000円
【行政処分点数】
・1点
女神さま
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4つのマーク(若葉・もみじ・四つ葉・ちょうちょ)のまとめ
- 運転者標識には、初心運転者標識(若葉マーク)・高齢運転標識(旧もみじマーク)・身体障害者標識(四つ葉マーク)・聴覚障害者標識(ちょうちょマーク)の4つがある
- 各運転者標識は見えやすい場所に表示しなければならない
- 運転者標識をつけた車への嫌がらせは初心運転者等保護義務違反で罰金の対象になる場合がある