自動車の免許更新はいつするの?
いつも忘れた頃にやってくる面倒な免許証の更新ですが、更新までの有効期間はどのように定められているかをご存知でしょうか。ここでは、免許の更新や帯の色分けについて詳しくご紹介します。
免許更新は誕生日の月の前後1ヶ月におこなう
免許更新までの有効期間は、更新の年の誕生日前後1ヵ月間と定められています。具体例を挙げますと、平成31年09月25日まで有効と記載されている場合、誕生日が8月25日ということになります。誕生日の1ヵ月前である7月25日から、誕生日の1ヵ月後の9月25日までの2ヶ月間で更新をしないといけないということです。
しかし例外として、有効期限の日(上記の例の場合は9月25日)が土・日・祝・年末年始の休日にあたる場合は、その休日の翌日まで手続きすることが可能となります。例えば日曜の次の月曜が祝日の場合は、火曜日まで手続きが可能となるということです。
期間中に更新手続きをしなかった場合は免許失効となりますので、ゆとりを持って更新に行くことをおすすめします。
また、長期の海外出張や入院をする場合は、事前に申請することで更新期間が来る前に手続きしておくことも可能です。その制度を使った場合は、更新した日から最初に来る誕生日までを1年と計算しますので、有効期間は短くなります。
免許更新の流れ
免許更新の当日の流れですが、受付から更新完了までは半日ほどかかると心しておきましょう。講習を受けたら完了ではありません。その前にも色々な手続きがあります。ここでは、更新に必要な持ち物と講習の流れをご説明します。
免許更新時の持ち物
- 運転免許証(免許停止処分を受けている人は、運転免許停止処分書)
- 免許更新の通知はがき(無くした人は受付で申し出れば大丈夫です)
- 印鑑(原則署名でも可能です)
- メガネ・コンタクト(必要な方は忘れず持参しましょう)
- 更新費用(3,000円から3,850円。講習区分によって異なります)
- その他(住所変更や氏名の変更をしたい場合には、住民票や戸籍謄本などが必要となります)
免許更新当日の流れ
- 今持っている免許証と免許更新通知はがきを受付に出します。
- 更新申請書を記入します。
- 更新手数料の支払いをします。
- 視力検査を受けます。
- 登録受付をします。
- 新しい免許証用の写真撮影をします。
- それぞれの更新条件に応じた講習を受けます。
- 新しい免許証を受け取り、更新完了です。
最初の免許更新は取得から3回目の誕生日【グリーン】
日本の免許証は帯の部分で色分けされており、グリーン・ブルー・ゴールドの3色です。初めて受け取る免許証は、全員共通でグリーンの帯です。
この緑が初心者の印。初回更新を終了すると更新後は違反の有無に関わらず、帯の部分が青色の免許になります。初めて迎える更新は、免許を取ってから3回目の誕生日の前後1ヵ月間です。
例えば、4月27日生まれの人が平成24年5月1日に免許を取得したとします。この場合の初回更新の期間は、平成27年3月27日から平成27年5月27日となります。
もし、上記の4月27日生まれの人が平成24年4月7日に免許を取得したとすると1回目の誕生日が20日後の平成24年4月27日ですので、この場合の初回免許更新期間は平成26年3月27日から平成26年5月27日となります。誕生日直後に取得する人に比べると誕生日直前に取得する人は、有効期間が1年近く短くなってしまうということです。
2回目以降の免許更新時期【ブルー】
免許証が初回の更新で青色になってから3年後に、再び免許更新がやってきます。それまでの違反や事故により該当する講習が変わります。ここでは、講習の種類や新しい免許証の色、次の更新がいつになるのかについて分かりやすくご説明します。
優良講習を受ける場合
わーい。人生初ゴールド免許(^_^;) #免許更新 pic.twitter.com/dI6zzu0v4D
— みっちゃん@MSF (@michan323) June 27, 2019
更新日から過去5年以上無事故無違反の人が対象となり、更新後は帯の部分が金色のゴールド免許を手にすることができます。初めて免許を取得した日から一度も違反せずに2回目の講習を迎えることがゴールド免許取得への最短の道です。
講習時間は一番短い30分で、次の免許更新は5年後。ゴールド免許の場合、18歳~70歳の人は5年の更新期間が与えられるのですが、71歳の人は4年、72歳以上だと3年になりますので注意しましょう。
一般講習を受ける場合
免許の更新案内きた~👀
— 蔭西 富博 レオが本体 (@kagenishi0006) December 24, 2018
違反とかは無いけど三年前にベンツにオカマ掘ったのが痛い…(;´∀`)
今回は一般講習で1時間やけど違反者って2時間やっけ??🤔 pic.twitter.com/WAf5Z8SWiW
一般講習は、更新日から過去5年間で1回だけ軽い違反(減点3点以下)をした人が対象です。講習時間は60分で、更新後はブルーの免許証をもらうことになります。
次回の免許更新までの期間は5年となりますが、こちらも71歳の人は4年、72歳を超えると3年になりますので注意してください。
違反者講習を受ける場合
違反者講習以外受けたことない pic.twitter.com/q22SSsy8qB
— ねい (@tpcbtw) June 29, 2019
過去5年間で2回以上の違反をしている人や人身事故を起こしている人は、違反者講習を受ける対象となってしまいます。事故を起こす可能性が高い人と見なされるため、講習時間はかなり長く120分(2時間)です。
この更新でもらう新しい免許証は一般講習を受けた人と同じ青色の帯ですが、次回の免許更新までの期間は最も短い3年になってしまいます。こちらの区分は年齢を問わず全ての人が3年の期限になります。
ゴールド免許は免許更新が色々優遇される?
次はゴールド免許をもらえるらしい。
— カメウマライダー (@KAMEUMARider) June 25, 2019
それなりに乗った6年間だったので、運が良かったのだと思います。
あとPCXに感謝かな。 pic.twitter.com/N28FkrqvUZ
ゴールド免許のメリットとして、次回の免許更新までが最長の5年になることや短時間講習になることが有名ですが、他にも優遇されることがあります。ここでは、ゴールド免許によって得られる恩恵をご紹介します。
更新費用が安い
まず、更新費用が安いことです。ゴールド免許をもらう時の更新費用は3,000円です。
- 違反者講習→3,850円
- 一般講習→3,300円
更新場所の優遇
次に更新の場所です。都道府県によっても違うのですが、最寄りの警察署で更新できる場合が多いです。警察署で更新する場合も、30分の講習を受けている間に新しい免許証を作成してくれますので、その日に受け取ることが出来ます。運転免許センターが自宅から遠い人にとってはありがたいシステムです。
経由申請することができる
優良運転者は、長期出張や単身赴任中などで家を離れている場合でも、申請すれば住民地以外の免許センターなどで免許更新をすることができます。これが経由申請です。ただし、記載事項に変更がある人や身体条件がついた人の場合は、申請できない場合もありますので事前に確認しましょう。
任意保険料の割引
加入している自動車保険会社にもよりますが、ゴールド免許割引を受けられる場合が多いです。割引率は保険会社によって違いますが、中には10%以上の割引をしてくれる会社もあります。ゴールド免許を取得したら、すぐに加入の保険会社に問い合わせてみましょう。
無事故・無違反の恩恵【SDカード】が取得できる
SDカードのSDとは、セーフ・ドライバーの略です。自動車安全運転センターが発行するもので、取得するためには無事故無違反を1年以上続ける必要があります。そのため、その条件さえクリアしていればゴールド免許でなくても取得することができるカードです。
このカードのメリットは、百貨店や飲食店などの全国の提携店での割引きが受けられることです。金融機関でも提携しているところがあり、ローンの金利を割引きしてくれる場合があります。SDカードは、ゴールド免許だけの特典ではありませんが、無事故無違反を続けている証として発行してみても良いでしょう。
高齢者講習は免許更新の期間がはやいので注意!
高齢者の免許更新と普通の免許更新との違いは、更新手続きの前に指定の自動車学校で高齢者講習を受ける必要があるところです。また、75歳を超えると高齢者講習に加え、予備検査を受ける義務が追加されます。
高齢者講習は、更新満了日の年齢が満70歳以上になる人を対象にした講習です。次回の高齢者講習までの期間が3年と短くなるので、自分が次いつ更新しないといけないのかをしっかりと管理するようにしましょう。
免許の色と免許更新期間のまとめ
- 免許取得から初回更新まではグリーンの免許証
- 初回更新は、免許取得から3回目の誕生日の1ヶ月前と後
- ゴールド免許は、5年以上無事故・無違反の証
- 5年間で2回以上の違反や人身事故を起こすと違反運転者となり更新期間が3年になる