南京玉すだれの技の種類
南京玉すだれは「ちょいと伸ばして」や「ちょいと返せば」のかけ声で様々な形を作ることができるので、技が多数存在しますが、有名な技は下記のようなものがあります。
- 釣竿:端を持って適度な長さに伸ばす
- 橋:両端を持ってひねりながら伸ばす
- 後光:「橋」からさらに伸ばして、円にする
また、現在は、東京タワーや国旗などの技もあるので、想像力次第で無限に技を作ることもできます。
南京玉すだれは、比較的自由に技を想像することができるので、オリジナルの技を考えてみるのも楽しそうですよね。
南京玉すだれの代表的な歌詞とその意味
南京玉すだれは、歌詞に合わせて繰り出される技に魅力がありますよね。
代表的な歌詞には、「浦島太郎の魚釣竿」「瀬田の唐橋(せたのからはし)」「阿弥陀如来(あみだにょらい)の後光」がありますが、それぞれの歌詞の意味について紹介していきたいと思います。
ちなみに各歌詞ですが、「・・・さては南京玉すだれ」までは同じで、以降の内容が異なるので前半は省略しています。
- 浦島太郎の魚釣竿
浦島太郎さんの魚釣り竿がお目に止まればおなぐさみ
お目に止まれば元へと返す」
日本昔話でもお馴染みの「浦島太郎」を題材とした技を披露するときに使われる歌詞です。
歌詞にある「おなぐさみ」は、謙遜の意味が込められた言葉で「大した芸ではないが、楽しんでください」という意味があります。
- 瀬田の唐橋
唐金擬宝珠 擬宝珠ないのがおなぐさみ
瀬田の唐橋 お目に止まれば元へと返す」
滋賀県にある瀬田川にかかる橋をイメージした技を披露するときに使う歌詞です。
唐橋唐金擬宝珠(からかねぎぼし)とは、橋にあるタマネギ状の装飾のことを指しています。
- 阿弥陀如来の後光
後光に見えればおなぐさみ
阿弥陀如来がお目に止まれば元へと返す」
お釈迦様と言えば、輪のような後光が差しているイメージですよね。
南京玉すだれにも輪を作る技があり、そのときに使われる歌詞となります。
紹介した以外にも、「ちょいと返せば○○」や「ちょいと伸ばせば○○」など、後に技名を付け加える歌詞を作るのが一般的となっています。
南京玉すだれの協会がある?
ナイツの塙さんや土屋さんが副会長、常務理事を務める漫才協会のように、日本の芸能では、協会を設けているものが多くあります。
同様に、南京玉すだれにも「南京玉すだれ協会」が存在します。
南京玉すだれ協会は神戸に拠点を置く団体で、イベントやお祭りの参加、南京玉すだれの教室の案内など、南京玉すだれの普及を行っています。
南京玉簾を英語で何という?
南京玉すだれを英語で言うときは、「Nankin Tamasudare」のように固有名詞として使う場合や、「Nanjin bamboo blind」のように説明的な言い方などがあります。
ちなみに、固有名詞の方は日本語と読み方がそのままですが、「Nanjin bamboo blind」の方は、「Nanjin:南京」「bamboo blind:竹の簾」という意味になるので参考にしてみてください。
どうやら決まった言い方がないようなので、外国人に南京玉すだれの説明をするときは、イメージをつかみやすい単語を使用すれば良いと思います。
日本の芸能である「南京玉すだれ」は、外国人観光客にもウケが良いと言われているので、外国人に知り合いのいる人は、機会があれば見せてあげると喜ばれるかもしれませんよ。
南京玉すだれとは?
- 日本発祥の芸能の一つで、伸縮自在のすだれを使って見世物をする
- 富山県の五箇山に伝わる「編み笠踊り」がルーツと言われている
- 英語では「Nankin Tamasudare」や「Nanjin bamboo blind」の言い方がある
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南京玉すだれの技の種類