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- 1バイクの「減算歴車」って何?読み方は?
- 1.1買う時に気になる「走行距離疑義車」について
- 1.2バイクの減算歴車と車検について
- 2減算歴車が多い中古バイクについて
- 3バイクで「減算歴車」と表示していることは安心でもある?
- 4バイクで「減算歴車」を買う時の見分け方・注意点7つ
- 4.1注意点①信頼できる販売店かチェックする
- 4.2注意点②現物がチェックできない通販での購入は控える
- 4.3注意点③バイクが減産歴車となった背景をチェックする
- 4.4注意点④年式のわりに走行距離が少ないバイクは「理由」を聞く
- 4.5注意点⑤他のバイクと「年式・程度・走行距離」を照らし合わせる
- 4.6注意点⑥「保証」がつかない店での購入は控える
- 4.7注意点⑦バイクに詳しい人と一緒に選ぶ
- 5バイクを買うなら「減算歴車」や「走行距離疑義車」に気をつけて選ぼう
バイクの「減算歴車」って何?読み方は?
減算歴車(げんさんれきしゃ)は距離減算歴車(きょりげんさんれきしゃ)ともいわれ、メーターが示す値が実際に走った距離より減っているバイクのことをいいます。
これらが生じる理由は2つのパターンが考えられます。
- 人の手によってメーターが巻き戻された
- メーター交換がなされた
買う時に気になる「走行距離疑義車」について
減算歴車に加えて、もう1つ注意しておきたいものが「走行距離疑義車」についてです。
走行距離疑義車はメーター交換歴がなく、過去のデータ(車検証・点検記録簿・走行メーター交換記録シール等から確認できる)から見てもメーターが巻き戻された記録がないけれど、明らかにメーターが表示している距離数が怪しいバイクをいいます。走行距離が少ないにも関わらず、時間の経過によって劣化したものだと思われる部品がついているバイクもあります。
10年以上前に製造されたバイク(旧車と呼ばれる)はメーターが4桁までしかなく、9,999kmまでしか表示がされません。ここまで走行距離が達すると0kmに戻る仕組みになっており、製造年も古いことから記録簿なども残っていないことも多いです。
バイクの減算歴車と車検について
減算歴車は車検ではどのような取り扱いになるのでしょうか。減算歴車を減らすため、2018年10月より車検証に最大走行距離を記録することが決められています。過去には車検時の走行記録を過去2回分記録することになっていましたが、それでも減算歴の改ざんが減らなかったのです。また、実際に車検を行った店とグルになって改ざんしたトラブルが発生した事例もあります。
減算歴車が多い中古バイクについて
減算歴が多い中古バイクはあまり良い印象を受けないことが一般的でしょう。しかし、バイクをカスタムして楽しむ人もおり、その場合、減算歴が増えることがあります。中でもカスタムビックスクーターや、メーターが4桁のスクーターで走行10,000キロを超えているという場合もあります。
バイクで「減算歴車」と表示していることは安心でもある?
減算歴がきちんと表示されていることは、隠さずに報告しているために安心要素の一つでもあります。減算歴はあるけれども調子が良く、実際に乗ることができるバイクも存在します。走行距離だけでは判断できないところがあるのも事実ですね。
バイクで「減算歴車」を買う時の見分け方・注意点7つ
バイクで「減算歴車」を買う時の見分け方・注意点を7つ、ご紹介します。
注意点①信頼できる販売店かチェックする
減算歴のあるバイクを購入する際は、口コミや販売店の経営状態を見て判断しましょう。自動車公取協には、自動車メーカーおよび国産・輸入車の新車・中古車・二輪車販売店が会員となるという仕組みがあり、販売店とともに「信頼されるクルマ販売」を行っています。この自動車公取協の会員であることも信頼できる販売店かチェックするポイントになるのではないでしょうか。会員である販売店か否かは、自動車公取協のホームページから確認することが可能です。
注意点②現物がチェックできない通販での購入は控える
減算歴があるバイクを購入する際には、実際に現物を見ることのできないネットオークションや、フリマサイトなどのインターネットを介した購入は避けた方が良いです。購入してしまった後のトラブルにもなりかねないため、できるだけ現物を見てから購入できる方法を選びましょう。
注意点③バイクが減産歴車となった背景をチェックする
減算歴があるバイクを購入するにあたって、販売者に聞き取りを行い、実際にその背景に触れていきましょう。例えば、修理が理由の場合は修理に至る原因を聞き取り、車検証や走行メーター交換記録シールを見せてもらって双方ともに修理前と後の走行距離を確認しましょう。カスタムが理由の場合はカスタムに至った理由を聞き取り、走行メーター交換記録シールを見せてもらいましょう。冒頭で記述した通り個人で修理やカスタムした場合でも、走行メーター交換記録シールは記録・貼付する決まりがあります。改ざんした場合は罰せられることがあります。
メーター交換されている場合は「交換時の状況」を知る
減算歴車であってメーターが交換されている場合は、車検証や走行メーター交換記録シールを見せてもらい、どのような経緯でメーターを交換したのかなどの交換時の状況を聞き取りましょう。走行メーター交換記録シールには、次の7つの項目を記入する決まりがあります。
- 車台番号
- メーター表示(交換前・交換後)
- 交換年月日
- 実施販売店名
- 実施者氏名
- 住所
- 電話番号
注意点④年式のわりに走行距離が少ないバイクは「理由」を聞く
年式のわりに走行距離が少ないバイクはその「理由」を聞いてみましょう。場合によっては走行距離疑義車である可能性もあります。ここできちんと理由を伝えてくれて販売に至ることは正当な販売方法ですが、中には事実を伝えずに購入者にとって不利益となる販売を行う業者や個人もいます。メーターは一度修理などで外してしまった場合や巻き戻してしまった場合は、車検証などに記録しない限り、誰も過去の情報が分からない状態となってしまいます。もし購入に至ってしまった際には、購入後数か月程度の場合には契約の取り消しなどの法的措置も取れますが、なるべく明らかな走行距離疑義車には触れないようにすることが良いです。
注意点⑤他のバイクと「年式・程度・走行距離」を照らし合わせる
他のバイクと「年式・程度・走行距離」を照らし合わせることを行いましょう。一般的にはどうなのかという点を確認しておくことも手です。同じ車種でも条件が良い方があればそちらを選ぶこともできますね。
注意点⑥「保証」がつかない店での購入は控える
「保証」がつかない店での購入は控えることにしましょう。しっかりとした販売店は、定期点検や車検などのアフターケアのサービスを積極的に行ってくれる場合があります。買って終わり、というような今後に繋がらない店での購入は控えた方が良いです。
注意点⑦バイクに詳しい人と一緒に選ぶ
バイクに詳しい人と一緒に選ぶことをしましょう。しっかりとした情報を教えてもらい、正当で不安のない取引きができるようにしましょう。
バイクを買うなら「減算歴車」や「走行距離疑義車」に気をつけて選ぼう
バイクを購入する時には、減算歴車や走行距離疑義車ではないか、しっかり確認して安心して購入しましょう。身を乗せて走る乗り物ですので、正当な場所から正当な方法で手に入れるように努めていきましょう。
バイクの減算歴車まとめ
- 減算歴車とは、メーターが示す値が実際に走った距離より減っているバイクのことを指す。
- 走行距離疑義者とは、メーターが表示している距離数が明らかに怪しいバイクを指す。
- 車の売買を正しく行うための機関に「一般社団法人自動車公正取引協議会」がある。