テクノブレイクとは?
テクノブレイクとは過度な自慰行為が原因で死亡することをいいます。
別名オナニー死ともいう。
過度なマスターベーションによって性ホルモンが過剰に分泌されることから、カラダに異常を引き起こす症状のことで、ネットスラングです。
テクノブレイクが死因というのは自慰行為がもとで死亡すること
テクノブレイクは、自慰行為により性ホルモンが過剰に分泌されることで死に至ります。
自慰行為をすると性ホルモンが分泌されますが、しすぎると性ホルモンの分泌も過剰になり、それが原因で死に至ります。このことからテクノブレイクは「オナニー死」とも呼ばれます。
あまり聞きなれない死因ですが、テクノブレイクにより死亡するという実例はさほど珍しくなく、日本国内だけでも年間で200~300件ほどもあるといわれています。
通常平常時の心拍数は1分間に62〜64回、自慰を行うと102回以上と倍の心拍数に跳ね上がり心拍数と血圧の急上昇や急変動が起こります。
それが引き金となって脳出血、くも膜下出血、心筋梗塞、心不全、致死性不整脈などを引き起こす場合があります。
自慰行為で死亡することは、非常にまれであるとされていますが、報告された事例はあります。
自慰行為による死亡は、主に以下の2つの原因によるものとされています。
一つは、窒息によるものです。自慰行為をする際に、首に絞め具合が強すぎるストラングリングのような行為を行うと、酸素不足や窒息による死亡事故が発生することがあります。
もう一つは、心臓発作によるものです。
自慰行為をする際に、非常に強い興奮やストレスがかかると、心臓に負担がかかり、心臓発作につながることがあります。
ただし、こうした死亡事故は、非常にまれであり、健康な人が通常の自慰行為を行う限り、死亡する可能性は極めて低いと言えます。
テクノブレイクの実例とされている事件
テクノブレイクによって死亡したとされる実例として、最も有名なのは16歳ブラジル人少年の例です。
アメリカのメディアによれば、この少年は42回も連続で自慰行為をした後に死亡したところを母親によって発見されました。
また他の例を挙げると、革製のベルトを首に巻き付けた状態で自慰行為をしている時に死亡したというものや、クリスマスの電飾を改造したものを体に巻き付け、体に電流を流しながら自慰行為を行った際に死亡したという報告もあります。
さらにテクノブレイクの実例は日本国内からも挙がっています。
当時、宮城県在住の男子高校生が自室で上半身のみ服を着た状態で死亡しているのが発見され、解剖の結果自慰行為により過剰な性ホルモンが分泌され、極度の興奮状態に陥った結果、心肺が停止したと結論付けられました。
これらの実例が原因となり、日本国内でも「自慰行為が原因で死亡することがある」という認識が広まるようになり、やがてオナニー死やテクノブレイクと呼ばれるようになりました。
実例とされている事件の本当の死に至った原因とは?
これらのような実例が本当にテクノブレイクなのか、つまり彼らが本当に性ホルモンの過剰分泌によって急死したのかについては疑問視する医師もいます。
テクノブレイク自体を疑問視する医師の見解によれば、実際に自慰行為がきっかけであったとしても、直接の死因はもっと別なものにあるというのです。
一説によれば、自慰行為は実感している以上に心肺に高い負荷をかける行為であり、その負荷は100メートルを全力疾走した時のそれに匹敵するともいわれています。
ですので健康状態によっては、自慰行為によって心肺に高い負荷がかかったことが原因で心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことがあります。
また、先ほど紹介した自慰行為を42回繰り返した末に死亡した少年の例でも、あまりに長い時間続けることで水分や休息が著しく不足したため死に至ったと考えることが出来ます。
テクノブレイクにはあくまで医学的根拠はなく、テクノブレイクによって死亡したとされている例でも本当の死因は性ホルモンの過剰分泌ではなく、健康状態が良くない中で極度の興奮状態になることや心肺への極端な負荷がかかり続けたことが原因であると考えられています。
自慰行為は体に悪い?
自慰行為がきっかけで死に至った事例はあるものの、自慰行為そのものが体に悪い行為だというわけではありません。
ここでは自慰行為について掘り下げて解説していきます。
方法と頻度の問題
自慰行為は適切な方法と頻度を守ることで、健康の維持・増進にとってメリットがあります。
ただし、過度の自慰行為は身体にも日常生活にも悪影響を及ぼす危険があるので注意が必要です。
具体的には性器周辺の血管などの損傷、依存症になるリスク、更に自慰行為の刺激に慣れることで性行為で満足できなくなるリスクなどが挙げられます。
自慰行為は、自分にとって無理のない頻度を知ること、そして自分の性器を傷つけるような過激な方法を避けることが大切です。
性行為中の腹上死もあり得る?
テクノブレイクに似た現象として腹上死があります。
腹上死とは性行為の最中に突然死することを指します。腹上死は状況の特定が難しく、死者数を特定するのが困難ですが、全国で年間200~300例もの死亡例があると推定されています。
腹上死も基本的にはテクノブレイクと同じで、性ホルモンの過剰分泌が原因であるいわれていますが、腹上死の事例を見る限り直接の死因は、性行為により興奮状態になったことがきっかけで、脳梗塞や心筋梗塞を発症したことだと考えられます。
実際に公開されているデータによれば腹上死による死者のうち99%は心筋梗塞や心肥大などの心疾患、脳出血やくも膜下出血などの脳血管系の疾患によって死亡していることがわかっています。
また性行為の最中に突然死するというイメージがありますが実際には性行為から数時間後に死亡するという例が多いようです。
腹上死のリスクを上げる要因は主に健康状態です。性行為は自慰行為以上に心肺に高い負荷がかかるため、心血管系または脳血管系の疾患を患った経験がある人やその危険がある人は腹上死のリスクが高くなります。
さらに不倫の場合は、そうでない場合に比べて腹上死のリスクが高いともいわれています。これは不倫による背徳感や不安が興奮度を高め、その結果通常の性行為以上に心肺への負担が高まるためであると推測されています。
テクノブレイクには医学的根拠はなく方法と頻度の問題である
テクノブレイク自体には医学的根拠はなく、自慰行為によって性ホルモンが過剰に分泌されることで突然死することがあるとする説は信頼性が高いとはいえません。
ですが自慰行為が間接的な死因となり得ることは実際の死亡例からもわかります。
とはいえ自慰行為そのものが危険な行為ということではありません。
むしろ適切な頻度且つ安全な方法による自慰行為は健康に対してメリットがある行為でもあります。精巣でつくられた精子は、射精されなければからだに吸収・分解されるので、たまり続けることもありません。
自慰行為が遠因となって死亡している例はそのほとんどが危険な方法での行為による事故死か、心疾患のリスクを抱えていることなど、興奮すると危険な状態での行為による病死です。危険な方法での自慰行為の最中に事故死する例は少なくありません。
窒息状態や感電で快感が増すとはいわれますが、真似するのは非常に危険です。
安全な方法で行うのは大前提として、それでも自慰行為や性行為がきっかけで死亡するリスクが気になる場合は人間ドックなどで自身の健康状態を把握することをおすすめします。
高血圧や肥満、糖尿病などは興奮して身体に負荷がかかった時に心疾患や脳疾患を引き起こすリスクが高い要素です。
これらを早期に発見して改善を図ることがオナニー死や腹上死を防ぐことにつながります。
テクノブレイクの意味や真相についてのまとめ
- テクノブレイクとは自慰行為が原因で死に至ること
- テクノブレイクにより死亡するという実例は、日本国内だけでも年間で200~300件ほどある
- 自慰行為は、自分にとって無理のない頻度で、自分の性器を傷つけるような過激な方法を避けることが大切
- 興奮して身体に負荷がかかった時に心疾患や脳疾患を引き起こす要素を早期に発見して、改善を図ることでオナニー死や腹上死を防ぐ