水子供養とはどんな供養?
水子供養とは、堕胎や流産などで、この世に生まれることができなかった子どもの供養をすることです。
水子供養のやり方は宗派により違いがありますが、お寺では水子地蔵を祀ったり、お供え物をしたりします。
それぞれのやり方で、子供への愛情を心を込めて伝えるために親は水子供養をします。
水子供養をすることで、この世に生まれてくることのできなかった子供の魂に愛情を伝えることができるのです。
水子とは
水子とは、流産や死産や堕胎などで、この世に生まれなかった子どものことを言います。現在、水子とは、「みずこ」と呼ばれていますが、本来の水子の読み方は「すいじ」と呼ばれていました。昔でいう水子という言葉は、生まれてから一年以内に亡くなった子どもや死産した子供を表す言葉でした。
水子は、水子霊と呼ばれることもあります。この世に生まれてからすぐに亡くなってしまった赤ちゃん、堕胎や流産で亡くなった魂のことを水子霊と呼ぶことがあります。
水子霊に対しては様々な憶測から祟りがあるといわれていたり、邪悪なものとして受け止められることもありますが、水子霊は、決して邪悪な存在ではありません。
この世の穢れを知らない赤ちゃんの魂は、純真無垢であるため、短い命だったことに対して、恨んだり呪ったりすることは考えられないからです。
水子霊も成長し、年齢を重ねるといわれていますが、水子供養しないからと祟られることはないのだといわれています。親の無念さや自分を責める気持ちが強いとき、水子霊のほうが親を心配するあまりに、この世に執着を残してしまうことから、成仏ができないことがあるとも言われています。
水子供養をおこなう意味とは
水子供養をおこなう意味の一つに、親が注いであげれなかった愛情を水子にささげ、親の気持ちを伝えるという意味があります。神社やお寺にお参りすることで、親としてできなかった子どもの世話を、供養という形で行うことができます。愛情をかけて水子供養をすることで、わが子の成仏を願うことができます。
また、水子供養をすることで、自責の念などにかられた親の気持ちに区切りがつくといわれ、苦しみや悲しみを和らげる意味もあります。水子供養には水子だけでなく、親の心を救う意味があるのです。
水子供養は必ずおこなうの?
水子供養は必ず行わなければならないという決まりはありませんが、水子地蔵にお参りしたり、お寺での法要で水子供養をすることは、わが子を亡くした母親の心を救い、心のよりどころになります。
水子は母親よりも早く亡くなってしまうことで、成仏できないこともあるといわれています。成仏できない理由になっているのは何かを考え、亡くなったわが子が死後、道に迷ってしまうことなどを想定し、親が成仏まで導いてあげたりする目的もあります。
水子供養の方法は?
水子供養の方法としては、お寺で供養する方法が一般的です。
水子供養の方法は、お寺で供養する方法以外に、霊園で供養する方法、自宅で供養する方法があり、神社での水子供養は、北海道の水子神社があります。
お寺では水子地蔵を購入できる場合があります。水子地蔵は、水子を天国へと導く存在です。神社にある水子地蔵にお参りをして、お供え物をしたり、子どもの成仏を願い手を合わせる水子供養がなされています。
水子地蔵を購入せず、お経だけを読み上げてくれるお寺もあります。赤ちゃんへのお供え物には、お菓子だけでなく、おもちゃやぬいぐるみを贈るお母さんもいます。可愛らしいブーケや、ピンクのお花、黄色のお花など、赤ちゃんを想いお母さんやお父さんが選んだものが、それぞれの愛の籠った赤ちゃんへのお供え物になります。お寺によっては、お供え物に制限がある場合もあります。お寺に事前の確認をしましょう。
水子供養にかかる費用
水子供養にかかる費用は、住んでいる地域や、お寺により違いがあります。こちらでご紹介する一般的な水子費用に掛かる費用は、読経、戒名、位牌を持つ永代供養なら3万5千円から5万円、読経、戒名だけの戒名供養なら2万円から5万円、僧侶の読経のみの読経供養なら1万円から3万円が相場です。また、お坊さんによってもお布施に違いがある場合があります。
写経が1,000円から2,000円、写仏が2,000円から10,000円、読経が、5,000円から50,000円、土ぼとけが、3,000円、地蔵尊参拝が、5,000円~30,000円、戒名の授与と位牌が、30,000円から50,000円、石仏地蔵尊活仏、石仏奉安が、80,000円~300,000円です。詳しい金額については、お寺に直接お問い合わせください。
水子供養の意味と方法
- 水子供養とは、この世に生を受けることのなかった胎児の供養をすることです。
- 水子地蔵とは、子どもの母親の代わりに預けてお参りする地蔵です。
- 秘密厳守する方法は、法要は合同供養を避け、個別予約をします。