「肉肉しい」とは？流行語大賞2019候補の言葉の意味・使い方と元ネタや由来

「肉肉しい（にくにくしい）」とは、主に肉料理を食べたときに使われ、「いかにも肉っぽい歯ごたえやジューシーさがあり、食べごたえのある」という意味の新語です。

そのほか、「肉付きの良い体」を意味する場合も「肉肉しい」が使用されるときもあります。

「肉肉しい」という言葉は、ユーキャン「新語・流行語大賞2019」にノミネートされました。


最近はグルメ番組が増えてきており、俳優やアナウンサーが食レポをする機会が多くなってきています。

食レポの場では「美味しい」というワードを使ってはいけないため、苦し紛れにやっと考え付いた末の「肉肉しい」ですが、その馴染みやすさからパワーワードとなりました。 

「肉肉しい」は、形容詞として主に使用されます。「この○○な料理が肉肉しい」や「肉肉しい○○」という風に使用されるのが特徴的です。

「肉肉しい」という言葉は、美味しそうな肉料理が出てきた時だけでなく、肉付きの良い豊満な人や、引き締まった筋肉をつけている人に対しても使われます。

決して悪い意味で使われるワードではありませんが、豊満な体型を気にしている人や料理に対してこだわりが強い人には、褒め言葉として聞き入れられない場合があるため注意が必要です。

2019年の流行語大賞に選ばれた「肉肉しい」の、元ネタおよび由来は2つあります。

• まずは若い俳優の語彙力不足です。先述のように若い俳優やレポーターがグルメ番組などで食レポを任された際に、肉料理の美味しさに対する表現に悩んで「肉肉しい」というワードが生まれました。

ただしその言葉を生み出した俳優や、使われていた番組などは明確になっていません。食レポの場では「美味しい」というワードを使ってはいけないため、苦し紛れにやっと考え付いたすえに発した言葉がパワーワードとなりました。今では脂が乗っていて美味しそうな料理には「肉肉しい」と言えば伝わるのが特徴的です。

• 次に誤字という説があります。これはレポーターが「憎々しい」と言っていたのを、テレビスタッフが誤って「肉肉しい」と変換したことから使われるようになったと言われています。

しかも「肉肉しい」という言葉は、既に2004年にクックパッドで確立されていた表現なのです。そのワードが15年越しに流行語大賞に選ばれるという驚きの結果も相まって、一気に脚光を浴びました。