神主さん
「一粒万倍日」とは?
一粒万倍日とは日本で生まれた吉日で、読み方は「いちりゅうまんばいび」です。たった一つのことでも、万倍に大きく増えていくという発展性を象徴した意味を持ち、物事を始めるにふさわしい日として用いられてきました。
そのため、開運に一粒万倍日を活用するのがよいといわれています。特に金運や人脈をよくしたいときは、一粒万倍日を選んで行動すると吉につながります。
「一粒万倍日」は天赦日と同様に最高の開運日
開運に良いと言われる日には、ほかに代表的なもので天赦日もあります。読み方は「てんしゃにち」または「てんしゃび」です。天赦日とは天が赦(ゆる)す日という意味で神様が味方をしてくれ、何ごともうまく行くという意味です、最大の吉日ですが、一粒万倍日もそれに引けを取らないといって良いでしょう。
稀に、一粒万倍日がこの天赦日と重なる日が巡ってくることがあります。この日は、物事に邪魔が入ることなく神様に守られながら勢いよく発展して行くという、大変喜ばしい日です。結婚、就職、新築移転など人生の大きな節目になることはこの日を選んで行いたいものです。
萌え袖ちゃん
一粒万倍日には、何をすればいいのかしら?簡単にできそうなことを教えて欲しいな!
一粒万倍日を選んでやりたいこと
- お見合い、初デート、結婚式、入籍など
- 新しいお財布を使い始める
- 金融機関に口座を作ったり、貯金を始めたりする
- 就職の面接や新しい仕事を始める
- 良いご縁を作りたい場所に初めて行く
占い師
「一粒万倍日」は、財布を新調するのにも最適な日と言われています。
神主さん
ただし、やってはいけないこともあるのだよ。合わせて覚えておきなされ。
一粒万倍日にやってはいけないこと
- お金を借りる
- 嘘をつく
- 悪口を言う
- やりたくないことを無理に行う
- 行きたくない場所に無理に行く
- 良心が咎める事を行う
例えば、一粒万倍日に借金をすると、それがどんどん増えてしまうと考えられます。また、ちょっとした悪口でも、それがあっという間にそれが広がると自分の信用に傷がつくでしょう。
一粒万倍日の、ほんの少しのことでも大きくなる、あるいは増える。広がるという特徴は、凶運につながる行動にも影響します。従って自分にとって不利に働くような行動は避けなくてはなりません。
仏滅と重なると縁起の良さは半減?
一粒万倍日は、誰にとっても喜ばしい吉日ですが、六曜(ろくよう)の仏滅と重なると吉の影響力が半減するといわれています。せっかくの吉日が残念なことになりますが、仏滅の凶の影響が半減されるという受け取り方もできます。この二つが重なった日は、吉凶混合日と捉えて積極的な動きはせずに、静かに過ごすのが良さそうです。
占い師
人生とは吉凶混合の連続のようなものですからね。そういう日もあるものだと思いましょう。
神主さん
神社にお参りするもの良いのでは?感謝の気持ちを伝えるお参りにぴったりかもしれん!
「一粒万倍」の由来・語源
一粒万倍日の一粒万倍という言葉は、浄土真宗の聖典「報恩経」の中にある「世間利を求むるは、田を耕す者より先なりはなし、一を種えて万倍す」という部分が語源となっています。
四字熟語の一粒万倍として、公の挨拶などで使われることが多く、その場合は、たった一つのことでも万倍に大きく増えていくのだから、ちょっとしたことや物でも粗末にしてはいけない。という戒めの意味合いが含まれています。
一粒万倍日は、その四字熟語に日を追加して暦の吉日を示すようになったと考えられますが、その背景には、十二支の影響を受けてその月のその日が吉日になるという現象があり、その特徴が一粒万倍的だったと解釈されたからではないかと思われます。
なに!お主は一粒万倍日がどういう日か知っているのか?それは、かなりの暦オタクじゃな。