「すき焼き」とはどんな料理?
「すき焼き」とはどんな料理と聞かれれば、甘辛い味付けの鍋を思い浮かべる方も多いでしょう。牛肉が入ることが多く、牛鍋と呼ばれることもありますが、豚肉を使った「豚すき」や鶏肉を使った「鶏すき」なども有名です。
肉の種類も最近では豊富になりましたが、通常すき焼きと呼ぶ時には、主に牛肉を使った牛鍋を指すことが多いです。
一般的には、その他の鍋料理よりも、すき焼きはごちそうと見られることが多いです。
このようなすき焼きについて、以下で詳しくご紹介します。
すき焼きの語源・由来とは?
すき焼きの語源・由来は、農業で使う「鋤(すき)」という農具から来ています。農業をしながら調理器具を用意するのは大変なので、鋤の金属部分を鍋代わりにしていたことから、すき焼きという名前がついたという説です。
また、剥き身(すきみ)を焼いたもの=すき焼きが語源とする説もあります。明治時代には「赤べこ」や「牛鍋」という名前で親しまれており、映画などでも度々登場します。
牛鍋が「すき焼き」と呼ばれるようになるまで、鍋の代わりに鋤を使っていたというのは、いかにも日本人らしいエピソードです。
漢字で書くと、すき焼きの語源や発祥元もわかりやすくなりますね。
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すき焼きを漢字で書くと?
すき焼きを漢字で書くと、農具を漢字に宛てるので「鋤焼(すきやき)」となります。前述もしましたが、語源やルーツは農具から来ています。江戸時代前半は禁止されていた牛肉ですが、江戸時代末期から明治時代にもなると、庶民の間でも食べられるようになります。その影響を受けて、すき焼きも農具ではなく、専用の鍋が使われるようになりました。
すき焼きのルーツは、剥き身と農具の説がありますが、農具の説が有力とされています。似たように農具がルーツとなっている料理にクワ焼きがありますが、こちらは農具の鍬を鉄鍋代わりにしたことが名前の由来です。
農具がルーツになっている料理は、探してみると意外と多いです。
すき焼きの歴史は意外に浅い?
すき焼きの歴史は意外に浅い理由は、すき焼きに使われる牛肉が庶民に食べられるようになったのは、江戸時代の末期だからです。
また、発祥とされているのは、意外にも関東ではなく関西からです。
ただ、関西地方が発祥とされているすき焼きが世間に広まったきっかけは、明治天皇にあるとの説もあります。今まで庶民の間でこっそりと食べられていた牛肉を明治天皇が召し上がったことで、一気に世に広まっていったのですね。
関東に牛鍋ではなくすき焼きが広まったきっかけは、関東大震災の発生です。震災で大きな打撃を受けた関東では牛鍋屋が姿を消し、その代わりに関西からのすき焼きが伝わっていきました。発祥が関西なのに、関東に広まったのは、地震の影響もあったという事ですね。
関東と関西での「すき焼き」の違いとは?
関東と関西での「すき焼き」の違いは、調理方法にあります。関西では、いわゆる「割りした」を使わずに、肉を先に焼いて甘辛く味付けしてから、野菜などを煮るタイプが一般的です。関西地方が発祥と書きましたが「割りした」の歴史も同じように浅いのですね。
では、関東地方はと言いますと、こちらは今では一般的になっている「割りした」を使います。牛肉と野菜を割りしたで一気に煮るのは時間短縮にもなります。牛鍋というくらいですから、煮込み料理=鍋となるのは関東の方がしっくりくる感じもしますね。
「すき焼き」を英語で何と言う?
「すき焼き」を英語で何と言うか、ご存知ですか?実は、すき焼きは特別な日本語なので、英語でもローマ字で表します。「SUKIYAKI」と書けば、外国の人にも通じるのですね。他にも英語で表した例では「Japanese Beef Hot Pot 」などと呼ばれることもあります。
すき焼きを食べる地域は、英語圏では少ないですが、日本の有名な歌「上を向いて歩こう」は「すきやきソング」などと呼ばれています。すき焼き自体の発祥は日本ではありますが、海外でもすき焼きの名前は知られていたということですね。
すき焼きの語源・由来・歴史のまとめ
- すき焼きの語源と由来は、農具の鋤から来ているとの説が有力。
- すき焼きは関西と関東で異なるのは調理方法や呼び方。
- すき焼きに牛肉が使われるようになったのは江戸末期。