紹興酒ってどんなお酒?
紹興酒は中国発祥の伝統的なお酒で、中国料理店などで見かけることが多いです。中国でも代表的な黄酒で、作られている地名から名付けられたとされています。そんな紹興酒とはどんなお酒なのか、まずは原料や効能についてご紹介します。
紹興酒の原料
紹興酒の原料は、もち米・麦麹・酒薬・鑑湖(かんこ)の水・カラメルが主です。この酒薬というのはヤナギ蓼とうるち米粉で作られた乳酸菌のひとつであり、鑑湖というのは中国にある湖の名前を指します。
本来はこの鑑湖の水で作られているものを紹興酒と指し、仕込みに使っているお酒は鑑湖名酒とも言われています。
紹興酒の効能
紹興酒の効能は、食欲増進、疲労回復、消化を助ける効果があります。紹興酒には様々な種類のタンパク質やビタミン、炭水化物が含まれているうえに、マグネシウムやマンガン、リンなどのミネラル、また必須アミノ酸もたくさん含まれています。だからこそ紹興酒は健康に良いお酒とも言われており、酔わないことはありませんが悪酔いしないと言われているのです。
また紹興酒には100gあたり127カロリーとお酒の中でも低カロリーであり、健康に優しいお酒でもあります。しかし、原料となる酵母自体に含まれているプリン体が多いため、紹興酒にはプリン体が多く含まれています。そのため、他のお酒よりもプリン体は多めになっています。
そのため、健康に良い栄養素がたくさん含まれているからといって、大量に飲んでも問題ないというわけではありません。健康的に良く飲むなら、適度な量を飲むということが大切です。
紹興酒はどんな味がするの?
紹興酒には甘いものもあれば、辛いものもあります。その味は熟成年数によっても変わるとされています。ではそんな紹興酒の味はどんな味なのか詳しくご紹介します。
紹興酒の味は熟成年数で変化する
紹興酒の味は熟成年数によって変わってきます。3年ものなら、酸味が少し強く辛口の味が堪能できます。もちろん紹興酒特有の甘さも感じることができます。5年ものなら、酸味と苦味が含まれた個性的な味でドライのような味わいが楽しめます。
8年ものなら強い香りと旨味が感じられて、酸味は少しまろやかなのが特徴です。12年ものなら深い旨味で酸味は少なめ、まろやかな味わいが楽しめます。15年ものならさらに深い旨味で酸味が少なめ、まろやかな味の中に深い余韻が残る味わいが楽しめます。20年ものなら15年ものよりも旨味が深く、酸味が少ないまろやかな味わいが楽しめます。
年代からも分かりますが、熟成年数が長いほど酸味が少なくなる分、旨味が深くなる傾向です。また香りも強くなる傾向のため、ストレートで味の違いを楽しむのもおすすめです。
紹興酒の味に似ているお酒
紹興酒の味に似ているお酒は日本酒です。紹興酒は日本酒の原料や作り方も似ているため、日本酒に似ている味わいとなっています。とはいえ、日本酒に使っているお米とは違うため、日本酒に渋味や酸味をプラスしたような味わいがして、日本酒とは風味や味も違いがあります。
アルコール度数も日本酒より少し高めなだけで、そこまで差はないため紹興酒を飲んでも酔わない人も中にはいます。10年以上の熟成年数のものが高級な紹興酒と言われているので、8年から10年ものが紹興酒として考えられる味といえます。
紹興酒は4種類!味や度数などの特徴を紹介
紹興酒には主に4つの種類がありますが、それぞれどう違うのか、味や度数などの特徴についてご紹介します。
元紅酒(げんこうしゅ)
元紅酒は紹興酒の種類の中でも一番糖分が低く、辛口でやや苦味があります。また香りや風味も一番強いため、紹興酒の味わいをたっぷりと堪能したい人にぴったりです。中国では紹興酒といえば元紅酒のため、本場の味が楽しめるお酒とも言えます。アルコール度数は一番低めの16度前後です。
香雪酒(こうせつしゅ)
香雪酒は紹興酒の種類の中でも一番甘さがあり、濃い琥珀色が特徴的です。アルコールが強い分お酒の香りや味に違いがあり、糖分はかなり高めのため辛口よりも甘口のお酒が好きな人にはぴったりです。お酒というよりも甘いリキュールのような味わいですので、こってりした料理よりもさっぱりした料理と相性抜群です。アルコール度数は20度前後で一番高くなっています。
善釀酒(ぜんじょうしゅ)
善醸酒は長い年月をかけて熟成させているため、香りが芳醇でまろやかな味わいが楽しめます。糖質は高めですが、香雪酒と比べても8%程度のため香雪酒よりは甘くはありません。そのため、紹興酒に甘味やまろやかさが少しほしいという人にはぴったりです。上品な甘さとほどよいまろやかさがあるため、デザートとの相性が抜群です。アルコール度数は15度前後です。
加飯酒(かはんしゅ)
加飯酒は控えめな甘さではありますが、長い間発酵・熟成させているため、深みとコクのある本格的な味わいが楽しめます。元紅酒と少し似ているのですが、まろやかさがあるため元紅酒よりも飲みやすいのが特徴的です。糖分が低い分、油っこい料理と合わせて飲めばさっぱりとした味わいが楽しめますし、口直しのお酒としてもおすすめです。アルコール度数は18度前後です。
紹興酒の味を楽しむおすすめの飲み方は?
紹興酒を存分に楽しむなら飲み方も知っておきたいところです。そんな紹興酒のおすすめの美味しい飲み方についてご紹介します。
紹興酒の味を楽しむ飲み方(1):常温
紹興酒の味を楽しむ飲み方1つ目は、常温です。一般的な飲み方でもありますが、油っこい料理にも劣らない香りやまろやかな味わいが楽しめます。一番旨味が楽しめる飲み方です。
紹興酒の味を楽しむ飲み方(2):冷やして飲む
紹興酒の味を楽しむ飲み方2つ目は、冷やして飲む方法です。冷やすことですっきりとした味わいとなり、暑い季節にもぴったりです。紹興酒のアルコール度数は16から18度ほどのため、冷やしてストレートで飲んでも心地よく酔うことができ、多くの人が冷やしてストレートで飲んでいます。
紹興酒の味を楽しむ飲み方(3):ソーダ割り
紹興酒の味を楽しむ飲み方3つ目は、ソーダ割りです。ソーダ割りなら炭酸があるため、酸味をすっきりさせた味わいが楽しめます。香りは弱まってしまいますが、味わいは楽しめるのでおすすめです。
紹興酒の値段は?
紹興酒の値段は、1,000円前後です。そんなに高くはありませんか、まだ飲んだことがない人にとっては高く感じてしまう人もいるでしょう。そんな人におすすめの手軽に紹興酒が飲める方法についてご紹介します。
紹興酒を手軽に楽しむ方法
紹興酒を気軽に楽しむならバーミヤンがおすすめです。紹興酒をまだ飲んだことがない人は、実際に飲んでみないと美味しいと感じるのかまずいと感じるのか分かりませんよね。
バーミヤンなら紹興酒もグラスで100円と比較的安い価格で飲めますので、普段紹興酒を飲まない人にも試しで飲むにはぴったりの値段ですよ。
紹興酒の味・度数・効能のまとめ
- 紹興酒は熟成年数が長いほど酸味が少なくなり、旨味が深くなる味わいが楽しめる。
- 紹興酒は食欲増進、疲労回復、消化を助ける効能がある。
- 紹興酒には元紅酒、香雪酒、善醸酒、加飯酒の4種類あり味も度数も違う。
- 紹興酒は常温で飲むのが一般的だが、夏の季節には冷やしてストレート、苦手な人はソーダ割りでも楽しめる。
- 紹興酒は1,000円前後で購入できるが、気軽に試し飲みするならバーミヤンがおすすめ。