虚心坦懐とはどんな意味?使い方や語源、類語についても紹介します

虚心坦懐とはどんな意味?使い方や語源、類語についても紹介します

今回は、「虚心坦懐」の意味や語源について解説します。使い方が難しいと感じられる熟語ですが、意味や語源を知ることで身近に感じられるはずです。「虚心坦懐」は、ビジネスシーンでも役に立つ熟語ですので、ぜひ使い方や例文を参考にしていただければと思います。

この記事には広告が含まれます。

コンテンツ [表示]

  1. 1「虚心坦懐」の意味とは?
  2. 1.1「虚心坦懐」の読み方
  3. 2「虚心坦懐」の語源や類語
  4. 2.1語源
  5. 2.2類語
  6. 3「虚心坦懐」の使い方と例文
  7. 4「虚心坦懐」はビジネスシーンでも役立つ四字熟語

「虚心坦懐」の意味とは?

「虚心坦懐」の意味とは?
Photo byMonikaP

虚心坦懐」とは、自分の心の中に相手に対する不信感や不満のような負の感情を持つことなく、心が穏やかでありのままを受け入れることを意味しています。

例えば、ある出来事に対して納得いかないことがあったとします。そのような時にいつまでも悶々としていては解決はしません。いったん、その納得いかないという気持ちを心の外に置き、その出来事について心を開いて相手と素直に話をし、ありのままを受け入れるようにするということを意味しているのです。



 

「虚心坦懐」の読み方

「虚心坦懐」の読み方
Photo byEngin_Akyurt

「虚心坦懐」は「きょしんたんかい」と読みます。「坦懐」の「坦」の漢字が「担任」や「担々麺」の「担」に似ているため、間違えてしまうことがあるので注意しましょう。

 

「虚心坦懐」の語源や類語

「虚心坦懐」の語源や類語
Photo byStockSnap

次に「虚心坦懐」の語源や類語について、詳しく解説していきます。「虚心坦懐」のように少し難しいと感じる言葉でも、語源を知ったり類語の中に自分が知っている熟語を見つけたりすることで、身近な熟語として捉えることが出来るようになるのではないでしょうか。



 

語源

語源
Photo byClker-Free-Vector-Images

「虚心坦懐」は「虚心」と「坦懐」のふたつの熟語が一緒になって出来た四字熟語です。そこで、「虚心」と「坦懐」というふたつの熟語の語源からみていくことにしましょう。

「虚心」は、相手に対する思い込みの気持ちを持たずにありのままを受け入れるという意味があります。「虚」には、偽りや嘘という意味もありますが、今回は邪心を持たないや素直、中身がない(先入観や偏見といった思い込みがない)という意味になります。また、「心」は気持ちや感情を表わしています。

「坦懐」は、温順で心の中に波風が立つようなことはなく遠くまで見渡せるような平らな状態という意味があります。「坦」には、ゆったりと落ち着いているや穏やか、従順、平らな状態といった意味があり、「懐」には、心の中にある思いや胸の辺りの内側を表わしている言葉となります。

この様に「虚心坦懐」とは、思い込みの気持ちを持たずにありのままを受け入れるという意味の「虚心」と心が温順で穏やかな状態という意味の「坦懐」が一緒になった四字熟語になります。

類語

類語
Photo byStockSnap

次に、「虚心坦懐」の類語を紹介します。

・虚心平気(きょしんへいき):不信感や不満を持つことなく穏やかに心を落ち着かせている様子
・星雲秋月(せいうんしゅうげつ):朴直で邪気のない透き通った心を表わしている熟語
・明鏡止水(めいきょうしすい):無垢で邪念や私欲がない心の状態のこと
 

「虚心坦懐」の使い方と例文

「虚心坦懐」の使い方と例文
フリー写真素材ぱくたそ

では次に「虚心坦懐」が、どのような状況で使われるのか、使い方と合わせて例文をまとめました。

  • 例文①:彼女は虚心坦懐な人だ
1つ目は、自分や相手の心の様子や雰囲気を表わすときです。不信感や虚栄心を持たない温順な人や穏やかな気持ちを表わすときに用いられます。
 
  • 例文②:焦る気持ちを抑えて、虚心坦懐の気持ちで挑めば、きっと商談は成立するだろう
2つ目は、ビジネスシーンになります。商談など成功させたい気持ちが強く出ると焦ってしまいがちですが、落ち着いて交渉したいという気持ちなどを表わすときに用いられます。
 
  • 例文③:これまでのことは水に流して、虚心坦懐に話をしよう
3つ目は、人と上手に関わっていきたいという気持ちを表現するときに使われます。先入観や偏見を持って人と関わると、上手く行く関係も上手くいかなくなってしまいます。そうならないようにという戒めを込めて「虚心坦懐」が使われます。
 

「虚心坦懐」はビジネスシーンでも役立つ四字熟語

「虚心坦懐」はビジネスシーンでも役立つ四字熟語
Photo byrawpixel

「虚心坦懐」のように、わだかまりや先入観、偏見などの気持ちをなしにして素直な気持ちで向き合うことで、よりよい人間関係を築くことができます。これは、ビジネスシーンでもいえること。「虚心坦懐」は、職場内の人達だけでなく、取引先との関係や商談の交渉においても役立つ心構えの言葉となります。

下記に「虚心坦懐」の類語として紹介した「明鏡止水」について詳しく解説された記事があります。こちらの記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

明鏡止水(めいきょうしすい)の意味とは?類語や英語の例文をご紹介! | セレスティア358
明鏡止水とは静かで鏡のように澄み切った状態を表現しています。中国の故事から成立した言葉ですが、穢れのない心境を表す美しい言葉です。明鏡止水という四字熟語の由来や使い方、例文、類義語・対義語さらには英語表現などを詳しく解説します。

「虚心坦懐」の意味・使い方や語源・類語のまとめ

  • 「虚心坦懐」の意味:心が穏やかでありのままを受け入れる状態のこと
  • 「虚心坦懐」の語源:思い込みの気持ちを持たずにありのままを受け入れるという意味の「虚心」と心が素直で穏やかな状態という意味の「坦懐」が一緒になった
  • 「虚心坦懐」の類語:「虚心平気」「星雲秋月」「明鏡止水」など

関連記事

アクセスランキング