「なろう系」の意味とは?
「なろう系」とは、「小説家になろう」という小説投稿サイトで投稿された作品に多く共通している要素で、サイト独特のテンプレをジャンルとして区分する言葉、レッテル貼りの一首として扱われている言葉です。
「なろう系」は蔑称の意味も含まれている
「なろう」に投稿された作品の中でも上位の作品によくみられるのが、似通った作風の傾向が見られており、それを「なろうテンプレ」と呼ばれています。一時期、代表格とされていたのが、異世界に転生した主人公が、チート能力を手に入れて活躍するというものでした。
しかしこの言葉の意味は主に批判的な意味合いで使われるケースが多く、作品の掲示板などで「なろう系だ」と発言すると荒れることもあります。
またなろう系の作品には、最強、無双、チート、ハーレム、異世界転生、作品名が長い特徴があり、これらの要素が入っている作品は上手くやらないと、駄作となってしまいがちです。しかしそれが人気となっているのも特徴のひとつです。
なろう系主人公とは?
なろう系の主人公は似通った特徴が多くあります。そんななろう系主人公とはどんな人物なのかご紹介します。
なろう系主人公の特徴
なろう系主人公の特徴についてご紹介します。
- 主人公が引きこもりまたはニートである
- 最強なステータスを持って異世界へと転移転生する
- 主人公がハーレムである
- 英雄になる主人公が多い
なろう系主人公は嫌われている?
なろう系主人公ってイキリ陰キャ大量生産するからきらい
— はるマン6 (@1HarUMAN9_2) June 22, 2018
なろう系主人公は、多くの人から「うざい」と批判されています。なろう系は似たような主人公が多いですが、どういった理由で批判されているのか、詳しくご紹介しましょう。
なろう系主人公が嫌われている理由
なろう系主人公が嫌われている理由について以下でご紹介します。
主人公の魅力が曖昧
なろう系主人公が嫌われている理由1つ目は、主人公の魅力が曖昧な点です。
なろう系の主人公は、転生する前は平凡な人間であるのに対して、転生後に完璧超人になれる因果関係がまず不明なところです。
主人公を理解するためには、その行動が意味あるものでなければならないため、意味がなければ何をやっているのか分からないのです。だからこそ、読者にとって主人公の行動が意味分からず、嫌われてしまうこともあります。
世界観の変革
なろう系主人公が嫌われている理由2つ目は、世界観の変革です。設定を新しく生み出すことによって、都合主義を通しやすくなります。
つまり、一般的な生活では、あまり役に立たないような知識を都合よく思い出すところが主人公によくみられますが、主人公は異世界へと転生する前は平凡であったため、都合よく思い出すわけがないと嫌われてしまいます。
なろう系のラノベからアニメになった人気作品
なろう系は多くの人から批判されているものの、人気となっている作品も多くあります。そんな、なろう系のラノベからアニメ化された人気作品についていくつかご紹介します。
転生したらスライムだった件
「転生したらスライムだった件」は、2013年に「小説家になろう」という小説投稿サイトで連載された作品で、2014年に書籍化、2015年には「月刊少年シリウス」でコミカライズ開始、2018年にはアニメ化されたものです。
物語は、会社員の主人公がある日通り魔に刺されて死んでしまうのですが、次に目覚めると異世界の洞窟の中にスライムとなっていたのです。様々なスキルを手に入れた主人公は、スライムとして異世界生活が始まるというストーリーとなっています。
Re:ゼロから始める異世界生活
「Re:ゼロから始める異世界生活」は、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載された作品で、2013年に書籍化、2015年にアニメ化されました。
物語は、主人公がコンビニの帰り道に突如異世界の果物屋の前に召喚され、突然の出来事に驚き街を歩いていると3人組に襲われてしまいます。そこに謎の美少女と精霊が現れ救われたのですが、恩返しのために少女の探し物に協力すると、何者かに殺されてしまいます。
しかし死んだはずが、再び果物屋の前に召喚されており、何も力のない主人公が手に入れた唯一の能力はタイムリープ(死に戻り)だったのです。主人公はこの能力だけで様々な悲劇の運命を塗り替えるために、異世界で奮闘を始めるというストーリーとなっています。
盾の勇者の成り上がり
「盾の勇者の成り上がり」は、「小説家になろう」という小説投稿サイトで連載され、2013年に書籍化、2017年にアニメ化されています。
物語は、他の3人の勇者と共に盾の勇者として異世界に召喚された主人公は、冒険3日目にして仲間に裏切られて信頼する気持ちと金銭を一度に失ってしまいます。他の者を信頼できなくなった主人公は、絶対に裏切らない奴隷を購入し、元の世界に帰るため世界を破滅に導く災害に備えます。
主人公が絶望の底から這い上がっていく軌跡を物語っているファンタジーとなっています。
デスマーチからはじまる異世界狂想曲
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」は、「小説家になろう」で掲載された作品で、書籍化され2018年にアニメ化されています。
物語は、デスマーチ真っ只中プログラマーの主人公は、仮眠を取っていたところで目が覚めると、見たこともない異世界にいました。夢か現実か分からないまま、主人公の旅が始まるというストーリーです。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は、2013年に刊行されているライトノベルで、テレビと映画でアニメ化されています。
物語は、人の夢と欲望が息を潜める場所目主人公は小さな神様と出会います。どのファミリアにも門前払いだった冒険者志望の主人公と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会いを経て、少年と女神が歩みだす冒険のストーリーです。
「なろう系」の意味と「なろう系主人公」の特徴のまとめ
- なろう系とは「小説家になろう」という小説投稿サイトで連載された作品のことを意味する。
- なろう系の主人公は、異世界へと転生したり、転生前は平凡であるが転生後は英雄となったり、ハーレムである主人公が多い
- なろう系の主人公は、主人公の行動が理解できなかったり、都合よく知識を思い出す世界観が理解できないと嫌われていることが多い。
- なろう系は批判されているが、アニメ化された人気作品も多くある
なろう系主人については理解できましたか?
あなたが好きそうな記事をまとめましたので、よければ読んでみてくださいね。