2000円札とは?
2000円札とは2000年に発行された日本の紙幣です。
今までに発行された2000円札はD券と呼ばれるもの1種類のみです。それ以降製造されておらず、当初発行されたデザインが現在も使われています。
2000円札は第26回主要国首脳会議(沖縄サミット)と西暦2000年(ミレニアム)を記念するためつくられました。
2000円札の流通がピークであった2004年には5000円札を上回る流通量でしたが、2007年には1億5千万枚と、すでに発行されなくなっていた500円札よりも少なくなっています。
2013年時点では2000円札が5000円札の1/6以下まで減少しており、その4割が沖縄県に集中しているという調査結果も出ています。そのため、沖縄以外で見かけることはほとんどなくなりました。沖縄の首里城と源氏物語が描かれている
2000円札には沖縄県にある首里城守礼門と源氏物語の一場面がデザインされています。
表面には首里城守礼門が、裏面には源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図(光源氏と冷泉院)と詞書(ことばがき)および作者である紫式部が描かれています。
沖縄では2000円札が多い?
現在発行されている2000円札の4割は沖縄県で使用されています。
なぜ沖縄県では2000円札が多く使われているのでしょうか。
沖縄で2000円札が多い理由
沖縄で2000円札が多く流通している理由としては「沖縄サミットを記念して発行されたから」「首里城守礼門が描かれているから」「20米ドル紙幣に慣れていたため」の3点が挙げられます。
2000円札は2000年夏に開催された沖縄サミットを記念して発行されており、沖縄の首里城守礼門がデザインされています。そのため、沖縄県民にとってとても思い出深い紙幣なのです。
さらに沖縄県民は、アメリカ統治時代に使用された20米ドル紙幣に慣れていたため、2000円札が馴染みやすかったとも考えられます。
沖縄以外では見かけないのはなぜ?
2000円札は沖縄以外の地域で見かけることが少なく、幻のお札と言われています。そのため、現代の若者は2000円札を見たことがない人も多く、偽札と疑う人もいるようです。
沖縄県以外で2000円札を見かけない理由として使い勝手が悪い点が挙げられており、特に自動販売機などで使用できないという点が不便のようです。
先日、2024年発行予定の新紙幣のデザインが発表されましたが、その中に2000円札は含まれていませんでした。その理由として流通枚数が少ないことが挙げられています。
2000円札の入手方法
沖縄で2000円札を入手する方法をまとめました。
沖縄のATMでの入手方法
沖縄県に設置されている地方銀行のATMでは、お金をおろす際に「二千円札での出金」を選択することが可能です。選択することにより簡単に2000円札をゲットすることができます。
しかし、10000円をおろす際に「二千円札での出金」を選択すると、全額が2000円札で出てしまうようなので注意が必要です。
ローソンなど一部コンビニのATMでも2000円札が出金できます。ただ、すべてのコンビニATMが2000円札対応というわけではありませんので気をつけましょう。
沖縄の銀行での入手方法
沖縄銀行のATMには「二千円札不要」というボタンが存在します。しかし、琉球銀行では「二千円札優先」のボタンが存在します。どちらも2000円札を必要に応じて引き出すことが可能です。
また、沖縄銀行や琉球銀行の窓口では要望がない限りお釣りを2000円札で渡すことはほとんどないようなので、2000円札が欲しい場合はその旨を伝えるようにしましょう。
窓口では両替も行われており、利用する人が多くいるためわざわざATMでお金を下ろすのが面倒だと感じる人は窓口に行きましょう。
2000円札は沖縄県民の思い入れの強いお札
2000円札は、沖縄をモチーフにしたデザインで首里城守礼門が描かれていることから、沖縄県民には思い入れの強い紙幣となっています。そのため、沖縄県では今でも2000円札を利用する人が多く、一般的に使用されています。
しかし、全国的にみれば他の紙幣より圧倒的に流通量が少なく、今後も増えるとは考えにくいため、2024年に発行される新紙幣の中にも2000円札は入っていません。
沖縄県で2000円札を入手する方法もご紹介しました。旅行や出張で沖縄を訪れる際には、本州などでは幻のお札と言われる2000円札をぜひゲットしてみましょう。
2000円札まとめ
- 沖縄サミットと西暦2000年を記念し、製造された
- 現在流通している2000円札の4割は沖縄県にある
- 沖縄県のATMでは二千円札に関するボタンがある
- 2024年に発行される新紙幣の中には含まれていない