アースデーとは?
アースデーとは「地球の日」を意味し、「地球のことを考える一日」として世界各地で様々なイベントが行われています。
毎年日本でも多くのイベントが開催され、耳にしたことがある方も多いかもしれません。なぜ「地球のことを考える日」が制定されたのでしょうか。まずはアースデーがいつなのか、アースデーにどんな意味があるのかを確認していきます。
ツンデレくん
私たち人間が当然のように生命活動を営んでいる地球。普段生活している中で地球の存在を改めて意識することは少ないんじゃないかな。
アースデーで、地球の未来をもっと考えるきっかけにしよう。
アースデーはいつ?
- 一般的なアースデー・・・4月22日
- 国際連合が制定するアースデー・・・3月21日
国際連合のアースデーは1969年、ユネスコの会議でアメリカ人であるジョン・マコーネルという有名な平和運動家がアースデーの概念を提唱し、サンフランコシスコ市の市長ジョセフ・アリオトが1970年3月21日にアースデーを宣言しました。
この世界初の提起に当時の国連事務総長ウ・タントも賛同の意思を表明し、3月21日は国際連合のアースデーとなったのです。
アースデーの意味
アースデーはその名の通り「地球の日」を指しますが、「地球の環境問題を考える日」という意味があります。
アースデーには総則やルールなどは制定されていません。もちろんリーダーも不在です。つまり、私たち個人個人が地球環境についてなにが大切か、なにが必要かを考えそれぞれの方法で行動する日なのです。このためアースデーは様々な解釈がなされ、各々の団体が地球に対する独自の概念をもとにイベントを行っています。
アースデー制定の経緯と由来
4月22日にアースデーが誕生した舞台は1970年のアメリカです。当時上院議員だったゲイロード・ネルソンが環境保護運動に起因し、アースデー宣言を行って全米で活動を繰り広げます。この頃のアメリカは学生運動が盛んだった時代で、大学院生のデニス・ヘイズがネルソン議員に呼応するかたちで集会を招集、じわじわと理念は広まり最終的には2,000万人もの人が各々の意思で行動を起こす一大イベントとなったのです。このムーブメントはアメリカだけに止まらず全世界に波及していくことになります。
1970年代前後は日本でも環境問題の深刻化が叫ばれてました。高度経済成長の産物として大気汚染や自然破壊が進み、人体の健康を害する公害病が各地で問題となり国はその対応に追われます。1967年には公害対策基本法が成立、公害国会の召集を経て1971年には環境庁が発足するなど対策が行われ、世間でも広く環境問題に対する意識が広まりました。
日本では1990年に普及
アースデーの概念が日本に普及したのは1990年、アースデー20周年イベントに参加してからのことです。世界の先進国の中では大きく後れをとる結果となりましたがそれ以降は定着し、環境問題に対する取り組みやイベントが開催されています。
現在のアースデーは192ヵ国もの国々で約5万件もの活動が行われるようになりました。政府の取り組みや環境保護団体だけでなく一般の人々も自由に地球にやさしい取り組みをはじめます。
チャーリー
1970年の最初のアースデーでは登山をしたり自転車に乗ったりして車を使わないようにするとか、街の清掃を行うなど小さなことでも自分ができることをしていたんだよ。