「ガイ・フォークス」とは?アノニマスや香港デモで使われるマスクの由来を解説

「ガイ・フォークス」とは?アノニマスや香港デモで使われるマスクの由来を解説

ガイ・フォークスとは1570~1606年のイングランドに実在した人物で、火薬陰謀事件の実行犯として知られています。現在もアノニマスや香港デモなどさまざまな団体や抗議デモで使用されているガイ・フォークス・マスクのモデルとされるこの人物について解説します。

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  1. 1マスクのモデル「ガイ・フォークス」とは?
  2. 1.1火薬陰謀事件
  3. 2「ガイ・フォークス」が与えた影響
  4. 2.1ガイ・フォークス・ナイト
  5. 2.2タフガイなどの「ガイ」の語源
  6. 3「ガイ・フォークス」のマスクが使われるのはなぜ?
  7. 3.1犯罪者から反体制の象徴へ
  8. 4まとめ
プロゲーマー君

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「ガイ・フォークス」っていうと何のことかわからないけど、wikiリークスの「ハッカーのマスク」といえば見たことがあるって人もいるんじゃないかな?

マスクのモデル「ガイ・フォークス」とは?

Photo byTheDigitalArtist

ガイ・フォークスとは不気味な微笑みが印象的なこのマスクのモデルで、1605年にイングランドで国王暗殺を企てた火薬陰謀事件の実行犯として逮捕された人物です。

ガイ・フォークスは、1570年、イングランドのヨークに生まれました。8歳の時に父親が亡くなり、数年後ガイの母親は再婚します。ガイの生まれた家庭はもともとイングランド国教会の信徒でしたが、この母親の再婚相手の影響によりガイ・フォークスはカトリックを信仰するようになります。

火薬陰謀事件の首謀者であるロバート・ケイツビーと出会い、1604年には彼が主催するカトリックグループに参加します。当時のイングランドは国王ジェームズ1世の治世で、カトリック教徒は迫害されていました。その後、イングランド国教会優遇政策をとる政府の転覆を企てる火薬陰謀事件に加担し、ガイ・フォークスは実行責任者として逮捕されます。

事件の犯人グループの一人にすぎなかったガイ・フォークスでしたが、最初に逮捕されたことでこの事件を象徴する人物と見なされるようになりました。

プロゲーマー君

プロゲーマー君

ガイ・フォークス・マスクは、事件当時の流行を取り入れ、口髭と濃いあごひげを生やしていたガイ・フォークスの外見的な特徴を模したものなんだ。

火薬陰謀事件

火薬陰謀事件は、過激派のカトリック教徒たちが政府転覆を企てた事件です。1605年、未遂のうちに発覚し容疑者は全員逮捕されました。

事件当時、イングランド国教会優遇政策をとる政府のもとカトリック教徒は弾圧されており、この事態を憂慮した首謀者のロバート・ケイツビーはウェストミンスター宮殿内にある議事堂の地下に大量の火薬を仕掛け、国王や国教会に属する議員などを殺害する計画を立てました。ロバート・ケイツビーに説得され賛同した者たちがこの計画を遂行します。

ガイ・フォークスも実行責任者としてこの計画に加担し、仕掛けた大量の火薬に点火するため、導火線を手に火薬を仕掛けた地下室に潜伏します。しかし、この陰謀は主要メンバー以外にも多くの協力者がおり、この中にはカトリック教徒も犠牲となるであろうこの計画に疑問を持つ者もいました。

その結果、計画は露見し治安判事のトマス・ナイヴェットが火薬を仕掛けていた地下室に踏み込み、ガイ・フォークスは逮捕されてしまいます。当初は黙秘を貫いていたガイ・フォークスでしたが、凄惨な拷問の末、計画の全容と共謀者を白状してしまい、残りの主要メンバーも全員が殺害もしくは処刑されました。

ガイ・フォークスも、刑に処され死亡します。直接の死因は、絞首台から飛び降りたか、もしくは首吊りの刑を受けた際にロープの長さが適切でなかったため首の骨を折り死亡したとされています。

マイルド君

マイルド君

ガイ・フォークスは、従軍経験があって火薬の取り扱いに精通していたんだ。その知識と腕を買われて、この陰謀の実行責任者となったんだな。

「ガイ・フォークス」が与えた影響

Photo byTheDigitalArtist

その後、ガイ・フォークスが逮捕された11月5日は、ガイ・フォークス・ナイトまたはガイ・フォークス・デイ、ボンファイア・ナイトなどと呼ばれるようになりました。

ガイ・フォークス・ナイトは、火薬陰謀事件が未遂に終わり国王の無事をお祝いする日として始まり、その風習は現代へと引き継がれています。現在、11月5日は、イギリスでは花火を楽しむ祭りの日となっています。

この他、ガイ・フォークスが与えた影響として挙げられるものには、男性を表すガイ(Gay)という言葉があります。ガイ(Gay)は、彼の名前に由来しています。

この項では、ガイ・フォークス・ナイトとガイ(Gay)という言葉の語源について解説していきます。

ガイ・フォークス・ナイト

Photo byDanielhadmanphotography

ガイ・フォークスが逮捕された11月5日に、国王の無事を祝って篝火が焚かれたのがガイ・フォークス・ナイトの始まりといわれています。1606年に制定された法では命を救い給うたことを神に感謝する日として祝日となり、これは1800年代まで続きました(その後、この法律は1859年に廃止)。

1600年代後半には、11月5日にガイ・フォークスを模した人形を作り、町中を引き回した後、篝火で焼く風習が生まれました。また、篝火だけでなく花火も打ち上げられるようになります。

現在のガイ・フォークス・ナイトは、人形を引き回した後に焼く風習は一部を除いて廃れ、篝火や打ち上げ花火を見ながら出店の温かいモルドワインや食事を楽しむ穏やかな様相のお祭りとなっています。

チャーリー

チャーリー

一部の地域ではこんな風習が残っているよ。
お祭りの数日前から子どもたちはガイ・フォークスに見立てた人形を引き回し、道行く周りの大人たちにお小遣いをもらって、そのお金で篝火を焚いて人形を燃やすのさ。

ボブ

ボブ

イギリスではハロウィンよりも人気のお祭りなんだよね。

タフガイなどの「ガイ」の語源

Photo byJoenomias

男性を表すガイ(Gay)という言葉は、ガイ・フォークスが語源です。もともと、19世紀のイギリスでは「奇妙な服装をした人物」という意味で使われ、軽蔑的なニュアンスをもつあまり良い意味の言葉ではなかったようです。その後、アメリカにこの言葉が伝わり「奇妙な服装をした人物」という意味や軽蔑的なニュアンスはなくなり、単に男性を指して使用されるようになりました。

マイルド君

マイルド君

日本でも、「タフガイ」なんて使われているよな。英語の「tough guy」のカタカナ表記なんだ。たくましい男って意味なんだぜ。

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