丑三つ時にやってはいけないことは?
丑三つ時にやってはいけないことがあります。丑三つ時は鬼門などとの関連から、スピリチュアル的にも特別な時間です。そのような背景もあり、丑三つ時には合わせ鏡・盛り塩・こっくりさん・ひとりかくれんぼ(降霊術)といった行動が禁止されています。ここでは合わせ鏡と盛り塩がNGの理由について見ていきます。
合わせ鏡をのぞき込む
丑三つ時に合わせ鏡をのぞき込むことはおすすめしません。合わせ鏡というのは2枚以上の鏡を互いに映るように置き、鏡の奥を見るという一種のまじないです。
深夜2時(0時という説もあり)に2枚以上の合わせ鏡の中をのぞくと、未来の自分の顔が写るという都市伝説があります。一般的に手前から4番目に移った鏡に映った顔が「未来の自分」です(何番目かは諸説あり)。
さらに合わせ鏡の最深部からこの世のものとは思えないような魔物がやって来るという説もあります。鏡を合わせることによってそこに霊道ができてしまい、この世のものではない存在がやって来ると考えられています。さらに丑三つ時は幽霊や魑魅魍魎の活動が活発になることから、丑三つ時の合わせ鏡はしてはならないことなのです。
自分から積極的に合わせ鏡をするならまだしも、するつもりがないのに家具の配置などから合わせ鏡になっていることがあります。特に三面鏡を利用している人は、使用していない時間は布をかけて合わせ鏡にしないといったことも必要です。
盛り塩を置く
丑三つ時に盛り塩を置くのもNGです。盛り塩はそもそも祭壇に備えるための神饌(しんせん)として、あるいは悪い気を追い払う結界を張るために、玄関などの出入り口に置かれるものです。商売繁盛などを願って置かれることもある盛り塩ですが、盛り塩を置く時間や交換する時刻として丑三つ時は適していません。
丑三つ時は1日の中でも最も魑魅魍魎がうごめく時間。本来は正常なエネルギーを持つ盛り塩も、丑三つ時の陰のパワーをまとってしまいます。盛り塩を置く時間は陰の気が発生する午後や夜間ではなく、午前中を選ぶようにしましょう。
丑三つ時に関する豆知識
丑三つ時に関する豆知識を知っておくと、雑学の知識が増えて話題も豊富になります。普段のコミュニケーションにも活用できますので、ぜひチェックしておきましょう。
草木も眠る丑三つ時
「草木も眠る丑三つ時」ということわざがあります。丑三つ時はたいていの人間が眠っていますが、草木もまた眠っているかのような静けさです。そのため不気味で怖いぐらい静まり返っている午前2時から2時半を「草木も眠る丑三つ時」と表現します。
例文としては「草木も眠る丑三つ時に、誰かが玄関に立っているような気配があった」というように使います。真夜中であっても不気味である・怖いというニュアンスを出したい時に使われます。
「丑三つ時」を英語で言うと?
「丑三つ時」を英語で言うと「the dead of night」あるいは「Witching hour」です。2つ目はWitchi(魔女)という単語からもわかるように、英語圏では「魔女が活発に動き回る時間」というイメージです。ただしどちらも日本の丑三つ時のように「何時(いつ)から何時まで」と決まっているわけではなく、単に真夜中を指しています。
ちなみに日本で丑三つ時を迎えている時刻は、海外だと日の出・日の入りにあたります。特に日が沈んだ後の薄明るい時間をtwilightと表現しますが、このtwilightの時間にも魔性のものが活発に動き回る時間と認識されています。
金融業界においては、このtwilightの時刻とストックオプション精算が重なる日の引け目前の1時間が同じ時刻です。この1時間に株価が乱高下しやすいことから、この時刻もまたWitching hourと呼ばれています。
丑三つ時のまとめ
- 丑三つ時は鬼門やスピリチュアル的にも特別な時間であることから、合わせ鏡や盛り塩はしてはならない行為です。
- 「草木も眠る丑三つ時」ということわざは、草木も眠っているかのような不気味で怖いぐらい静まり返っているたとえです。
- 海外では丑三つ時をWitching hourといいますが、日本のように何時から何時までという決まりはなく、ただ単に「真夜中」というニュアンスです。金融業界では別の時刻のことを指しています。
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