桜餅の葉っぱは食べるべき?
桜餅の葉っぱは食べるべきか、迷った事はありませんか?
桜の葉の塩漬けは、甘い餅と餡(あん)のアクセントにもなり、桜餅の葉っぱを食べる方は多いのですが、本当に食べても大丈夫なのか不安になることもあるでしょう。
桜餅の葉っぱはそもそも食べられるのか、桜餅の葉っぱを食べる人とそうではない人の意見をご紹介します。
そもそも桜餅の葉っぱは食べられるの?
桜餅の葉を食べるかどうか悩みどころですが、他にも疑問が残ります。それは、そもそも桜餅の葉っぱは食べられるのか?ということです。
何故なら、葉っぱは食べないで、桜餅から取ってから味わう人も多いからです。ただ、結論から言ってしまいますと、桜の葉は食べても大丈夫です。
そのため、桜餅の葉っぱを食べるかどうかは本人次第であり、葉っぱの塩気を味わいたいなら食べるべきですし、食感や味がどうしても好きになれない場合は葉っぱを取って桜餅を食べても良いです。
女神さま
桜がサクラ科ではないのはご存知でしょうか?関連記事では桜について詳しくご紹介しています。この記事と併せてご覧下さいね!
葉っぱを食べる派と食べない派の意見
葉っぱを食べる派と食べない派の意見は、食べられるかどうかよりも、食感や味を気にしている方が多いです。
- 桜の葉っぱを食べる派の人:「せっかく美味しい葉っぱを一緒に食べないのは、もったいない!」という意見が多く、一緒に食べた方が桜餅は美味しいという方も多いです。
- 桜の葉っぱを食べない派の人:「塩漬けの葉っぱのしょっぱさが味の邪魔をしている。」と感じている人が多いです。また、香りづけされた葉っぱを一緒に食べると、餅本来の味を味わえないという意見も多数あるのです。
食べる派の人は葉っぱの味を引き立て役に感じ、食べない派の人は葉っぱが味を壊すと考えているのですね。
本場の和菓子屋さんほど、葉っぱを取る食べ方をしているので、葉っぱは食べられるけれど、本来は食べない方が美味しいのだと推測できますね。
桜餅に葉っぱを巻く意味は?
桜餅に葉っぱを巻く意味は、主に三つあります。
香りを付けるためであったり、味の変化だったり、乾燥を防ぐ目的であったりなどです。
以下に、桜餅の葉っぱを巻く意味についてご紹介していきます。
お餅に香りをつける
お餅に香りをつける目的でも、桜の葉っぱは利用されます。葉っぱはお餅の見た目を飾ったり乾燥を防いだりするだけではなく、風味付けの役割も持っているのです。
桜餅独特の香りを出しているのは桜の葉っぱなのです。
合成の香料を使って香りを出している桜餅もありますが、本来は、葉っぱの香りが桜餅に移ることで香りや風味を演出しています。ただ、香りが出るためには、桜の葉は塩漬けにする必要があります。
桜の葉の塩辛さを敬遠する方もいますが、そもそも香りがあるのは桜の葉を塩漬けしたお陰なのです。
桜の葉の香りには毒性があるとの情報もあります。結論から言ってしまいますと、桜の葉の香りには毒性はありません。
何故こんな情報があるのかといいますと、香りに含まれる「クマリン」という成分が影響しています。「クマリン」は 肝臓の働きを弱くさせる成分ではありますが、桜の葉っぱを極端に食べすぎる(日に30枚以上)ことをしない限りほとんど問題がありません。
お餅の乾燥防止
お餅の乾燥防止にも、桜の葉っぱは一役買ってくれます。餅は特別な材料を入れない限りは、基本的に時間が経つと固くなってしまいます。
お餅が乾燥しないように、ポリ袋に入れる方も多いのですが、桜餅の葉っぱも乾燥を防ぐ同じ働きをしてくれます。
そのお陰で、しっとりとやわらかな桜餅の食感を楽しめるようになっているのですね。
お餅に塩味をつける
お餅に塩味をつける目的でも、桜の葉っぱは利用されます。塩味があるからこそ、餅や餡の甘みが引き立ち、より美味しい桜餅が食べられます。しかし、葉っぱを食べるとやや塩味はきつめになります。
そのため、塩っぽさを感じたくない人は剥がして食べることをおすすめします。
塩味を感じたい人は桜餅の甘みが引き立つ葉っぱを一緒に食べて、風味を楽しまれるのが良いです。
桜餅の葉っぱを食べるかどうかはお店によっても違う?
桜餅の葉っぱを食べるかどうかはお店によっても違うのが事実です。特に、老舗の和菓子屋さんでは、葉っぱが味の邪魔をしないようにと、剥がして食べることが多いです。しかし、桜の葉を一緒に食べる店も多いのもこれまた事実です。
桜餅に込める職人さんの思いも人それぞれで、例えば、葉っぱを一緒に食べてもらうことを前提にし、より風味や香りを楽しんで欲しいと考える職人さんもいます。逆に、葉っぱは香つけやや餅が乾燥しないように巻くだけと考える職人さんは、なるべく桜餅の葉っぱは食べないで欲しいと言います。
食べ方も人それぞれなら、職人さんの思いも人それぞれなのですね。
桜餅には、道明寺粉を使う種類もあれば、使わないで小麦粉を使う種類もあります。ちなみに、道明寺粉を使う種類の桜餅は関西に多く見られ、関東では薄力粉を使った「長命寺桜餅」と呼ばれる種類が多く見られます。桜餅を本当に美味しく食べるためには、食べ方には拘らず、自分が一番美味しいと思った食べ方がベストなのですn。
桜餅を食べるときのマナーは決まっているの?
桜餅を食べるときのマナーは決まっているかどうかですが、一般的には決まった基本マナーは無く、葉っぱを食べるかどうかはその人次第であると言えます。しかし、茶席に呼ばれた場合など、流派によっては食べた方が良いこともあります。
マナーは人に不快感を与えないために決まっている事ですので、どうしても食べるかどうか迷った時には、一緒に食べる人に合わせましょう。葉っぱを綺麗に剥がすことが出来るなら、見た目が悪くなることはないので剥がして食べるのも自由です。
特に関西の方に多い道明寺粉を使うタイプの桜餅は、葉っぱが綺麗に剥がれないこともありますので、道明寺タイプに限って言えば、葉っぱは一緒に食べると綺麗に食べ終わることが出来ます。
かしこまった席では食べた方がよいことも
桜餅の葉っぱは、かしこまった席では食べた方がよいこともあります。基本的には剥がして食べる方が美しいとされますが、流派によっては違いがありますので、もしかしこまった席に呼ばれる場合は、事前に確認しておくと安心です。
よく茶席などで出る黒文字(クロモジ:つまようじのこと)では、桜の葉っぱが切りにくいので、剥がして食べることを勧めています。しかし、重ねて言いますが流派によっても違いがあります。もし一緒に食べるのであれば、食べづらい葉の軸が残ってしまうこともあります。お茶席の座を汚してしまうこともあるので、そんなときはそっと葉の軸を懐紙に包んで持ち帰ればマナー違反になりません。
女神さま
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桜餅の葉っぱは食べる?食べない?のまとめ
- 桜餅の葉っぱを食べるかどうかは個人の自由。
- 桜餅の葉っぱは塩味をつけるだけではなく、乾燥予防や香り付けの目的もある。
- 茶席で桜の葉っぱを食べるかどうか迷わないように、流派に事前確認をして失礼がないようにする。