中国の文化を色濃く受けている地域の旧正月を紹介します。
横浜中華街
前日からカウントダウンが行われ、爆竹や花火で新年を祝います。数日に渡ってのお祭りは、中国の伝統芸能の披露やパレードで賑わいます。
長崎新地中華街
長崎ランタンフェスティバルが催されます。期間中は、たくさんのランタンが町を彩り、中国の伝統芸能も盛りだくさんの15日間です。
神戸南京町
昭和62年から開催されている春節祭は、中国の「変瞼」や「雑技」といった伝統芸能や「中国史人遊行」のパレードが人気です。
女神さま
神戸南京町の春節祭は、市の地域無形民俗文化財に指定されています。
沖縄・奄美大島の一部地域
沖縄の一部地域では旧暦の年末、新年に向けた料理やお供え飾りなどの準備が始まります。漁港では旧正月の早朝に大漁旗を掲げ、家庭ではご馳走が準備されます。
奄美大島では、地域毎にイベントを開いたり、郷土料理を食べたりします。
2020年の中華街の春節
各地の2020年の春節のイベント開催について、まとめました。
場所 | 概要 | 日時 |
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横浜中華街 | 2020春節燈花点灯式 | 2019年11月1日(金) 善隣門下にて、18:00~ |
長崎新地中華街 | 2020ランタンフェスティバル | 2020年1月24日(金) ~ 2月9日(日) |
神戸市南京町 | 未定 | 未定 |
その他旧正月を行う国と過ごし方について
その他の旧正月とその過ごし方についてご紹介します。
ベトナム
ベトナムでは、旧正月を「テト」と言います。
祝日の少ない国ですが、旧暦の大晦日から連休で、テトの期間中はお店も閉まっていることが多いです。
町中が、赤や金色で華やかになります。ホーチミンでは、花火大会やムアランという伝統の舞いが有名です。
韓国
韓国での旧正月は「ソルラル」や「クジョン」などと言われ、新年のために新調した服を着て、ご先祖を供養する茶礼という儀式を行います。
家族での食事やお墓参り、お年玉の文化もあります。贈り物の習慣もあり、デパートなどの贈り物売り場は大変な賑わいになります。
台湾
台湾の旧正月の大きな特徴は、最終日となる元宵節に行われる、「平渓天燈祭」です。
ご先祖に一年の無事を報告し、御加護を祈り、熱気球でランタンを飛ばしたのが始まりで、今ではランタンに願い事を書いて打ち上げる一大イベントです。
シンガポール
シンガポールでは、金運や幸運、円満などの意味がある食材を盛り合わせた「魚生」(ユーシェン)という伝統料理が欠かせません。
女神さま
みんなで立ち上がり、「ローヘイ!」という言葉と願い事を言いながら食材を混ぜて食べるという賑やかなしきたりです。
マレーシア
マレーシアでは、家内安全や健康長寿、商売繁盛などを願いながら食べる「魚生」(イーサン)という料理が定番です。
香港
香港では、おめでたい時のお料理、鮑・しいたけ・鶏肉・車えびなどの豪華な食材を煮込む「盆菜」が食べられています。
フィリピン
フィリピンでは、2012年から旧正月が特別祝日となりました。
華人が多く暮らす地域では、盛大にお祝いされています。
2020年旧正月の国ごとの連休
各国の2020年旧正月の祝日です。
国 | 日付 |
---|---|
ベトナム | 1月23日(木)~29日(水) (首相により年内に最終的な決定) |
韓国 | 1月24日(金)~27日(月) |
台湾 | 1月23日(木)~29日(水) |
シンガポール | 1月25日(土)~27日(月) |
マレーシア | 1月25日(土)・26日(日) (州によっては27日も休み) |
香港 | 1月25日(土)~28日(火) |
フィリピン | 1月25日(土) |
伝統的な旧正月をお祝いしよう
太陰暦が廃止された今でも、中国を中心に旧正月を祝う地域や国は数多く存在します。
特に中国の文化が色濃く残る日本の地域でも、旧正月を盛大にお祝いするイベントが今もなお開催されており、中には地域無形民俗文化財に指定されているイベントもあります。
日本にも古くから残る伝統的な行事です。2020年の旧正月はイベントに参加するなどして、お祝いしましょう!
旧正月についてのまとめ
- 旧正月とは、太陰太陽暦(旧暦)での正月のことで、2020年は1月25日
- 旧正月は、毎年1月21日頃~2月20日の間で変動する
- 今でも中国や、アジア圏の多くの国で旧正月を盛大に祝っていて、国の祝日にもなっている
- 日本でも各地の中華街や、沖縄・奄美大島の一部では旧正月を祝っている
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