小麦粉・薄力粉の賞味期限は?
小麦粉・薄力粉の賞味期限は、普段あまり気にしていない方が多いです。しかし、食べ物である以上、賞味期限が存在します。そして、常備している家庭が多いにも関わらず、天ぷらなどの揚げ物以外ではなかなか小麦粉の出番はありません。スイーツ作りをしたとしても、1キロを消費するのには時間がかかってしまいます。
そのためか、小麦粉の存在を忘れてしまい、いつの間にか賞味期限切れになってしまうのですね。
開封前と開封後で賞味期限は異なる?
小麦粉は開封前と開封後で賞味期限が異なることを、ご存知でしょうか?小麦粉には種類がありますが、どれにでも共通することは、開封した後はなるべく早く使い切ることです。小麦粉は生ものなのです。
- 開封する前の賞味期限:薄力粉や中力粉は製造してから12カ月後までが賞味期限で、強力粉はその半分で賞味期限切れになります。
- 開封した後の賞味期限:1カ月~2カ月ほどとされています。保存方法に関わらず、古い小麦粉は処分してしまいましょう。
古い小麦粉・薄力粉はダニが発生?
古い小麦粉・薄力粉はダニが発生する可能性があります。賞味期限切れでなくても、中に虫などが発生した場合は、食中毒の危険があるので処分しましょう。
特に、ホットケーキミックスなど、甘みが加味されている粉にはダニなどの虫が入り込むことが多いです。袋に入っているから安心と思いがちですが、ダニなどの虫は意外に噛む力が強く、袋を食い破って侵入することもあります。
古い薄力粉には消費期限があるので、食べられないことはもちろん、虫の害があることも覚えておきましょう。
ダニを対策するには保存法が重要
小麦粉につくダニを対策するには保存法が重要です。例えば、虫が好まない環境を作り出すことも大切です。ダニなどの虫は暗い場所や狭い場所を好むので、小麦粉やホットケーキミックスなどの粉類は、冷蔵庫に入れて保存するのがおすすめです。
ホットケーキミックスを使ってパンケーキを焼けば、高温でダニが死滅するので大丈夫という方もいますが、ダニの死骸もまたアレルギーや下痢を引き起こす危険性があります。
もし常温保存が出来ると袋に書いてあったとしても、安全に保存するなら、常温ではなく冷蔵庫で保存するようにしましょう。
小麦粉・薄力粉は賞味期限切れでも食べられる?
賞味期限が切れた小麦粉・薄力粉を食べるのは危険です。前述もしましたが、ダニなどの死骸が残っている可能性や、カビが発生していることもあります。
アレルギーの症状が現れると下痢などの害もありますが、怖いのは呼吸困難などを引き起こすアナフラキシーショックを発症することです。もったいないという気持ちはわかりますが、最悪の場合、死亡することもあるという危険性を考えましょう。
賞味期限が切れた小麦粉・薄力粉の活用方法
賞味期限が切れた小麦粉・薄力粉の活用方法は、意外と多くあります。もちろん食べるのは厳禁ですが、日常生活に役立てることが出来ます。
ホットケーキミックスなどのように、甘みが加わっているものは捨てるに越したことはありませんが、小麦粉・薄力粉は掃除などの利用法があります。
掃除に利用する
消費期限切れの小麦粉を、掃除に利用するのも活用方法の一つです。食べるわけではないので、消費期限切れになってしまった小麦粉を利用することが出来ます。小麦粉のでんぷん質が油を吸着するので、キッチンの油汚れや頑固な換気扇の汚れなどもきれいになります。洗剤ではなく、もともと口にする小麦粉を利用するので人に優しい掃除方法です。
粘土として利用する
古い小麦粉を粘土として利用するという方法もあります。粘土は子供が大好きな遊びでもあり、例え消費期限が切れていても、食べるわけではないので、冷蔵庫で保存する必要もありません。
食べることが出来ないのなら、いっそのこと粘土にして子供と楽しく遊ぶのも良いですね。粘土なので、冷蔵でも常温でも、保存する時にはポリ袋に入れるなどすれば大丈夫です。
ただし、カビてしまった小麦粉は、小さな子供の口に入らないよう注意が必要です。もしカビた小麦粉を子供が食べてしまうと、下痢などの症状が現れて危険なので、親も一緒に遊んで口に入れないように気をつけてあげましょう。
小麦粉・薄力粉の賞味期限と活用方法のまとめ
- 賞味期限切れの小麦粉と薄力粉は、下痢、アレルギーを引き起こす可能性があり危険。
- 小麦粉や薄力粉は、開封と未開封によって保存方法が違う。
- 小麦粉や薄力粉は、カビの発生やダニや虫の害にも注意が必要。