キビヤックの食べ方
キビヤックの食べ方はまず、アザラシから取り出したアパリアスのお尻の羽を取ります。次にアパリアスの肛門に口をつけて内蔵を吸いあげます。このとき内臓はドロドロに発酵してるので簡単に吸うことがきます。
アパリアスの内臓を平らげた後に、身を食べます。身の食べ方はまず、アパリアスの羽をむしり取り(発酵しているためスルリと羽を剥くことができます)柔らかくなっている身をそのまま皮ごと引き裂きながら食べます。
頭を食べる場合には歯で頭蓋骨を割り、脳みそを食べます。下の動画では実際にキビヤックの食べ方を見ることができるので参考になさってください。
上京君
す、すごい食べ方だね~!
ゆめかわちゃん
そうね、でもこの方法ならビタミンやミネラルを減らすことなく食べられるわね。
キビヤックは宴で食べられるもの?
キビヤックは誕生日や結婚式、クリスマスや重要な来客をもてなす時などに食べられます。主に祝いの席で振る舞われる食べ物で、ツンドラ地帯に住む民族のご馳走とされてきました。料理は床に置いて食べます。
下の動画では、実際にキビヤックを振る舞われている日本人の様子を見ることができます。
上京君
エスキモーやイヌイット、カラーリット民族はみんなキビヤックが大好きなんだって!
ゆめかわちゃん
作り方も手がこんでいるからお祝いの席に出されるのも納得ね。
キビヤックとは?まとめ
キビヤックとはイヌイットやカラーリット、エスキモー民族などのツンドラ地帯に住む民族にとって祝いの席で振る舞われるとても貴重な食べ物です。
アザラシの中にそのままの姿をしたアパリアスを詰め込んで発酵させる製法や、肛門から内蔵をすする食べ方はいっけん激烈ですが、そこにはツンドラ地帯で生きるうえでの大切な知恵と文化がつまっています。
もしもキビヤックを食べる機会に恵まれたら一度食べてみることをおすすめします。匂いさえ我慢できれば意外とやみつきになるかもしれません。
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